緑内障

[No.106] レスキュラ点眼液の説明を伺いました

日当メディックのMRさんが新規開業医院ということで当医院をお訪ねくださいました。多くの製品リストをお持ちなのですが、今回は特にレスキュラ点眼液0.12%を推奨されました。この点眼液の効能は緑内障と高眼圧症状です。私も初診で緑内障の視野欠損がわずかに出ているような症例にはしばしば処方させていただいている点眼薬です。

本日はOCTを活用した極早期の緑内障検出という大久保真司先生監修のパンフレットをお示しくださいました。

緑内障では視野異常に先行する緑内障性構造変化がある事が示されています。自動視野計で5dBの感度低下を示した状態では既に20%の網膜神経節細胞が既に消失している(Sommer et al Arch ophthalmol 109:77, 1991)そうです。ワインレブ博士の緑内障の進行過程の図もこれを示しています。

監修者のコメントにおいてPPG前視野緑内障をはじめ極早期の段階で治療を開始する際に、治療が長期に及ぶことを考慮し、なるべく副作用が少ない点眼薬を選択することが重要なポイントであるといっています。また眼圧が低い例などでは、血流改善効果や神経保護効果が期待できる薬剤が適するとしておいででした。

なお、日東メディックからスキュラは2年前に某製薬会社からの継承を受け、先発品扱いで販売されており、後発品が他社から出ているのだそうです。

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