眼瞼疾患

[No.1646] 霰粒腫について

清澤のコメント:今日のネット記事に霰粒腫になった芸能人で実業家である人の記事が出ていました。

霰粒腫は、まぶたの脂腺(マイボーム腺)が詰まることで発生する嚢胞や小さなしこり、腫れのことです。通常、痛みはありませんが、まぶたに触れると皮膚の下にコリコリした「しこり」を感じ、痛いと訴えることも稀ならずあります。霰粒腫は、約3分の1が自然に解決することもありますが、治療が必要な場合もあります。治療法は、霰粒腫の大きさによって異なりますが、通常は炎症を軽減し、二次感染を防ぐことを目的としています。治療法には、ガチフロやクラビットなどの抗生物質点眼やセフゾンなどの抗生剤内服薬、また副腎皮質ステロイド含有点眼液や軟膏の外用や局所注射、そして切除手術があります。手術は通常、局所麻酔を施してからぶたを裏返して結膜側から行います。挟瞼器で挟むと出血が少なくて済みます。 患者さんが希望されれば、即日でも切除を行うことができます。切開の長さも約1から2mmなので皮膚の表面に傷痕が残ることはありません。また、頓挫させるための予防法としては、まぶたを温めたり(温罨法)、まぶたの縁を専用のシャンプーで洗浄して清潔(瞼の清潔操作 lid heigene)に保つことが効果的です。

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