緑内障

[No.897] 共催セミナー「全て教えます前視野緑内障」:パンフレットから

日東メディックの方が昨年の第75回臨床眼科学会の共催セミナー「全て教えます前視野緑内障」というパンフレットを持ってきて説明してくださいました。その概要を採録してみます。

◎眼圧をどうしていますか?講演当時は大阪大学、現在愛知科大学緑内障センター三木篤也先生。眼圧の変動と生体力学について論じ、

・緑内障と中心角膜厚:〇各膜厚による眼圧測定誤差、角膜厚と緑内障発症リスク、〇緑内障と角膜生体力学;・厚みより物理学的性質が重要。

生体力学特性は眼圧測定値により大きな影響を及ぼす。・ヒステリシスが低いと視野進行、OCT進行が速いと話した。

清澤の注あるいは疑問:弾性ヒステリシス elastic hysteresis

物体の弾性限度内では,応力forceとひずみextensionは比例しているとみなされるが,厳密には,負荷する過程と除荷する過程ではわずかながら経路が異なり,図示すれば,直線ではなくループを描く。この現象を弾性ヒステリシスまたは弾性履歴現象といい,弾性前効果や弾性余効によって起る。実際には,精密測定によってようやく検出できる程度の現象である:とされている。
ーーこの話は空気眼圧系の話だろうか?低ヒステレシスの角膜では加えられる空気圧に対してたわみが小さいから、必要なたわみを得るための空気圧は高ヒステレシスな角膜より小さいはず。したがって、真の眼圧は過小評価されるという事を伝えたかったという事だろうか?ゴールドマンでメモリを上下して合わせていたらヒステレシスは眼圧評価には関連しなさそうに思われた。(その昔、吹き抜け骨折の眼筋にストレンゲージをつけて、引っ張り力と筋の伸びを測定したことがあった。引くときと戻すときのカーブはヒステレシスで全く違っていたのを思い出したものですから。間違っていたらごめんなさい。)

◎隅角をどうしていますか?浦添さかい眼科、酒井寛。

〇遠視眼では必ずPACGを念頭に。PACGではNFLDがびまん性に存在する。視神経乳頭の観察だけでは見逃す。

◎内藤知子 グレース眼科クリニック

〇若い患者さんをどうしていますか?:具体的な対策としてできるだけOCTとか視野の結果をカラープリントして医師が書き込みそれを患者さんに渡す。通院と検査の目安表を渡す。PPGは正常眼圧緑内障に約7年で70%弱が進行する。眼圧下降は有用だが慎重であるべき。PPGの治療はするなら点眼治療(具体名は上げてないがレスキュラ―?)。

 

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