要点まとめ:「定年後のみんな、どう働いているの?」
日本の眼科7月号にはこのタイトルの座談会が「定年後」に長大なページを割いています。座談会は3月14日に行われたものです。眼科医諸兄は日本の眼科で原文をご覧ください。
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「定年後のみんな、どう働いているの?」要点まとめ
眼科勤務医定年制の地域差と影響
- 欧米では定年制が少なく、東南アジアでは残存
- 日本の大都市では2030年頃に高齢化が一段落する見込み
- 2035年問題に注目
眼科医の就業状況
- 専門医の4人に1人が65歳以上
- 60代・70代でも多くの眼科医が就業中
- 定年後のサポートシステムや社会的インフラの整備が必要
米国と日本の(眼科)大学教授の違い
- 米国の大学教授は大学病院内で開業状態
- 日本では開業医の給与が高く、大学教員も開業を望む傾向
アンケート結果と医師の働き方
- 定年後も勤務を続けたい眼科医が50%
- 女性医師は35歳以降で内眼手術や硝子体注射施術者が減少
病院勤務の実態
- 高齢の勤務医は雑務が増える。定年後の働き場所がないことが問題
具体的な事例と対策
- 市立札幌病院では嘱託医が多く、定年後の開業や他病院での勤務も
医師の転職と地方勤務
- 新潟県ではエルダー医制度があり、週数回の公立病院診療もできる
- 医師の偏在が問題で、ローテート期間の設定や勉強制度が必要
女性医師と勤務の実態
- 女性眼科勤務医の増加は見られず、非常勤フリーターが増加
今後の展望
- 外科系医師の定年前開業背景には将来の不安がある
- 若手をチェアマンにする米国システムの導入も検討が必要
大学の役割と行政の期待
- 大学は地域医療のグランドデザインを作ってきたがそれが棄損された
- 医師配置や育成を長期的に考える必要がある
まとめ
- 定年後もキャリアに応じたライフスタイルを組み立てる仕組みが重要
- 腕を磨くと開業したくなる一方、定年がないと居座る高齢医師も
- 若い医師がキャリアパスを描けない問題があり、変革が必要
- 高齢医師も患者と向き合い、医療に貢献するべき
- 若い医師の意識や国の病院への締め付けの兼ね合いも課題
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- いかがでしたでしょうか。私も50歳代に大学を辞して開業(大学は非常勤講師→臨床教授)。15年後に事業譲渡し退職。その後、再度雇われ院長ながら診療所開設者として細々と診療に合せてこのブログ書きを続けております。同年代の先生方が極めて健全な考えを提案されご活躍されていることにお慶び申し上げます。
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