定年は70歳!長く働くことで得られるもの
厚生労働省「令和6年簡易生命表」によれば、日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.13歳。長寿社会をどう生きるかが、多くの人の関心事になっています。ファイナンシャルプランナー舟本美子氏が「定年は70歳!長く働くことで得られるもの5つ」(あるじゃん/All About マネー、2025年8月10日配信)で指摘しているように、「70歳まで働く」あるいは「もう少し続けられるだけ働く」という選択は老後を豊かにするための有効な方法といえます。
同記事では、長く働くことで得られる利点として以下の5点が挙げられています。
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定期収入を得て年金を増額できる
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社会との交流が保たれ孤独を防げる
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規則正しい生活で健康を維持できる
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社会保険への加入が続けられる
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新しい挑戦で生きがいを感じられる
これらはどれも、老後の生活をより安定的で充実したものにしてくれる要素です。
私自身の体験から
私は70歳を目前に診療所を譲渡し、一区切りをつけました。しかし幸運にも、現在は「雇われ院長」として外来診療を続けています。日々の診療やスタッフとの関わりが、いまの私の生活を彩っています。
社会との接点を失わない
毎日の外来で患者さんと顔を合わせることは、私にとって大きな支えです。診察室で「先生に診てもらえて安心しました」と声をかけられると、「まだ自分の経験が役に立つのだ」と実感します。もし完全に退職していたら、このような社会との接点は一気に減ってしまったでしょう。
健康を守る規則正しい生活
診療予定があるおかげで、朝は決まった時間に起き、診察に集中し、このブログ記事を書くといった一定のリズムを保てています。適度な緊張感が体調維持につながり、若いスタッフと仕事をすることが頭の刺激にもなります。
新しい挑戦が生きがいに
ブログ執筆は、診療で気になったことを調べて整理する良い機会です。記事を通じて患者さんや読者の方から反応をいただけると、「学びを続けることが自分の役割だ」と感じられます。こうした小さな挑戦が、老後の生活に張り合いを与えてくれます。
無理をしない続け方
もちろん、若い頃と同じように働き続けることはできません。私は診療日数を調整し、無理のない範囲で外来に立つようにしています。記事でも指摘されている通り、体力勝負の仕事でつなぐのではなく、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
出典
舟本美子「定年は70歳!長く働くことで得られるもの5つ」あるじゃん(All About マネー)、2025年8月10日配信
院長清澤のコメント
この記事で紹介された「70歳まで働く5つの利点」は、実際に私が現場で働きながら実感していることでもあります。患者さんと接する喜び、規則正しい生活がもたらす健康、そして日々の学びや発信を通じた生きがい。これらは私の暮らしに欠かせないものとなっています。
「老後は休むだけ」ではなく、「無理なく働き続ける」という選択肢を持つことが、これからの時代にはより大切になるでしょう。
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