眼科医療経済等

[No.4068] 第79日本臨床眼科学会(2025年10月9日〜12日、大阪国際会議場)

明日から日本臨床眼科学会 ― 私も学び続けます

 明日から大阪で「第79回日本臨床眼科学会」が始まります。今年のテーマは「なんでや?―知的好奇心」。愛知医科大学の瓶井資弘教授が会長を務められ、全国の眼科医が集まって研究成果を発表し、意見を交わします。こうした全国学会は、最新の医学知識を学び、自分の診療が世間の標準から遅れていないかを確かめる貴重な場です。

 とはいえ、私のように一人で診療を続ける開業医にとって、数日間も休診して遠方の会場に出かけるのはなかなか難しいのが現実です。そこで今回は、事前登録によるオンデマンド配信を活用して、自宅や医院から視聴できる講演を中心に勉強する予定です。週末の診療後と月曜日を使って、全国の第一線の先生方の講演に耳を傾けるつもりです。

 私が特に関心を持っているのは、神経眼科、緑内障、そして近視進行予防の3分野です。これらは、当院でも多くの患者さんと日々向き合う領域であり、科学の進歩が早い分野でもあります。今回、GPTに協力してもらい、プログラムの中から「開業医にも役立ちそうな注目演題」をいくつか探してみました。その中から、私がぜひ聴いてみたい5つの講演を紹介します。


GPTの選んだ推奨演題5選

  1. シンポジウム2「前眼部診療のイノベーション、デジタル化」

     診断機器のデジタル化やAI支援がどのように進んでいるのかを俯瞰できる内容です。緑内障や近視の早期発見にも関わる技術革新が語られるでしょう。

  2. ランチョンセミナー「日常診療で効果を実感できる!検査・手術機器の進化」

     広角眼底カメラや白内障手術支援システムの進歩を通じ、検査と手術の“精度と安全性”をどう高めるかを学べます。開業医でも参考になる工夫が多そうです。

  3. インストラクションコース「やさしい神経眼科 vol. XV」

     神経眼科を初めて学ぶ医師向けのシリーズ講義。診断に迷う視覚障害の整理や、患者さんへの説明の仕方など、日常診療に直結する内容です。

  4. シンポジウム「眼底検査を再訪し、その未来を展望する」

     緑内障・糖尿病網膜症・近視性黄斑変性など、網膜疾患を総合的に見直す企画。OCTなど新技術の位置づけが整理されます。

  5. インストラクションコース「近視進行予防の最前線」(予定演題)

     オルソケラトロジーや低濃度アトロピンの効果、安全性、そして日常生活での指導法などを再確認できる実践的講義です。


 学会というと「研究者の世界」と思われがちですが、実は日々の診療を良くするヒントがたくさん詰まっています。患者さんにとっての利益を第一に考えるためにも、私たち臨床医は学びを止めるわけにはいきません。

 私自身、もう若手とは言えませんが、それでも「今より少しでも良い診療をしたい」という気持ちは変わりません。オンラインであっても、最新の知見に触れることで、患者さんに新しい説明や治療の選択肢を届けられるよう努めてまいります。


参考:第79回日本臨床眼科学会(2025年10月9日〜12日、大阪国際会議場)公式サイト

https://convention.jtbcom.co.jp/79ringan/

メルマガ登録
 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。