日本神経眼科学会 理事・名誉会員・評議員先生方
日本神経眼科学会 名誉会員 三村治先生が令和6年7月20日(土)早朝にご逝去されました。 三村先生は神経眼科学会にすばらしい足跡を残され、残された業績は筆舌に尽くしがたいものです。 ここに故人のご冥福をお祈り申し上げます。 日本神経眼科学会 理事長 石川 均
三村治先生の経歴と研究
三村治(みむら おさむ)先生は、日本の眼科医であり、兵庫医科大学眼科学教室の教授として著名でした。特に眼瞼痙攣や斜視、弱視の研究に力を注いでいました。
経歴
- 学歴: 大阪医科大学を卒業、眼科学を専攻。
- 職歴: 兵庫医科大学の眼科学教室で教授として勤務。兵庫医科大学第3代教授の三村 治(みむら おさむ)は大阪医大を卒業後、兵庫医科大学教室に入局。講師、助教授を経て、下奥教授退任後の1998年(平成10年)に、眼科教授(2009年から主任教授に呼称変更)に選出された。神経眼科領域を牽引してきた専門施設としての伝統を維持し、特に眼瞼痙攣と麻痺性斜視の病態解明と治療に力を注いだ。県内外から多くの患者が集まり、教室員とともに多数の臨床研究成果を残している。平成21年には眼科専用手術室を擁するアイセンターが開設され、手術件数の増加につながった。 2016年(平成28年)3月で三村教授は退職し、4月より神経眼科治療学講座の特任教授となっていた。
研究領域
- 眼瞼痙攣: 眼瞼痙攣の原因と治療法に関する研究を多数行っています。特に、ボツリヌス毒素注射療法などの治療法の開発に貢献。
- 斜視と弱視: 斜視や弱視の診断と治療に関する研究を積極的に進めていました。これらの疾患に対する新しい治療法やリハビリテーション方法の開発に力を入れています。
- 視覚機能の評価: ドライアイや羞明(まぶしさ)の機序解明と治療法の確立にも注力しています。
主な業績
- 学術論文: 眼瞼痙攣、斜視、弱視に関する多くの学術論文を発表。
- 教育活動: 兵庫医科大学での教育を通じて多くの眼科医を育成。
- 国際学会: 国内外の学会での講演やシンポジウムに参加し、眼科医療の最新情報を発信。
著書と論文
- 専門書: 眼瞼痙攣や斜視、弱視に関する専門書や教科書を多数執筆し、眼科医療の現場で広く利用されています。
- 国際的な論文: 国際的な学術誌にも多くの論文を掲載し、眼科医療の発展に寄与。
三村治先生の研究と教育活動は、眼瞼痙攣、斜視、弱視の診断と治療において大きな貢献をしています。
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