コンタクトレンズ・眼鏡処方

[No.2935] サイプレジン点眼屈折検査について:子供患者と親への説明例です

良い矯正視力が得にくい若年者の症例において、正確な屈折値を求めるためにサイプレジン点眼レフ検査というものを行います。その実際の操作と待ち時間、得られた屈折値で眼鏡処方をしてよいかどうかなどの注意点とその目的を患者さんおよびその親御さんに分かり易くまとめます。

答:サイプレジン点眼レフ検査について、患者さんおよび親御さん向けに分かりやすく説明する内容です。

サイプレジン点眼レフ検査の目的

お子様が眼鏡をかけても良好な視力が得られない場合、正確な度数を確認するために「サイプレジン」という点眼薬(または略式で行う場合にはミドリンP点眼液)を使って屈折二度検査を行います。この点眼薬を使用することで、目のピント調節機能(調節)が一時的に働かなくなるため、より正確な屈折度数を測ることができるのです。

検査の流れと待ち時間

  1. 点眼薬の使用: まず、サイプレジン点眼を数回、5分ほど間隔をあけて行います。この薬は瞳孔を開く作用もあるため、点眼後しばらくの間、光がまぶしく感じたり、近くのものが見えにくくなったりします。
  2. 待ち時間: 点眼後、薬が効いてくるまでに3040分程度待つ必要があります。この間、目の調節機能がしっかりと休まるのを待ちます。
  3. 屈折検査: その後、レフ検査機器や検眼鏡を使用して正確な屈折値(目の度数)を測ります。

得られた屈折値で眼鏡を処方してもよいか

得られた屈折値は、調節機能が働かない状態で測った「本来の度数」です。ただし、この結果をそのまま眼鏡処方に用いることは、必ずしも適切とは限りません。実際に眼鏡を作る際は、お子様の日常生活での視力の状態や負担を考慮しながら、適切な度数を決めるために、さらに別の視力検査を組み合わせます。

注意点

  • 一時的な副作用: サイプレジン点眼の効果で、数時間から1日程度、ピントが合わなくなることがあります。特に近くのものが見えにくくなるため、注意が必要です。また、光がまぶしく感じるため、外出時はサングラスなどで目を保護すると良いでしょう。
  • 自宅でのケア: 検査後は目を酷使しないようにし、必要であれば室内を暗くして休ませてください。

検査の重要性

サイプレジン点眼レフ検査は、眼鏡やコンタクトレンズの度数を決定する際に非常に重要です。正確な度数を知ることで、将来的な視力低下を防ぎ、適切な視力矯正ができるようにします。

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