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[No.3022] 「愛犬の自立心をはぐくむ」:記事紹介

「愛犬の自立心をはぐくむ」という菊水健史さんの特集記事がJKCGAZWTTEという雑誌の11月号に出ています。そこで述べられている愛犬の留守番嫌いは「自立心不足」によるかもしれないというお話を一般的に説明します。ついでに眼科医のブログなので、ペットとしての犬の視力についてもコメントを加えます。

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愛犬が留守番を嫌がる理由の一つとして、自立心の不足が考えられます。犬は本来、群れで生活する動物であり、飼い主との強い絆を持つことが多いです。そのため、飼い主がいない時間帯に不安を感じやすく、留守番が苦手になって部屋を荒らすようなことになることがあります。自立心が不足している犬は、飼い主への依存度が高く、飼い主がいない状況に対する不安感が強いため、留守番中にストレスを感じやすいのです。

犬の学習方法には犬に考えさせるモデルベースと指示に従わせるモデルフリーの2方法があります。前者は犬が自分で判断した規範がベースになるので、周囲にあまり動じなくなります。一方、後者は現在一般的に行われおやつ(報酬)を使ってトレーニングする方法です。飼い主が席を外したりすると、不安になり極端に落ち着かなくなることがあります。

自立心を育むためには、犬が一人で過ごす時間を徐々に増やし、留守番に慣れさせるトレーニングが重要です。例えば、短い時間から始めて、徐々に留守番の時間を延ばしていく方法があります。また、留守番中に犬が安心して過ごせる環境を整えることも大切です。おもちゃや寝具を用意し、飼い主の匂いがついたものを置いておくと、犬の不安感を和らげる効果があります。

丸清版・隷書東海道五十三次の四日市・日永村追分・参宮道(歌川広重)には主人の代わりに伊勢参りしたと言われる「おかげ犬」が描かれています。飼い主の住所と旅の目的、必要な金が首に付けられていて、お参りが住むと首にお札を付けて無事に帰ってきたという例が記録されているそうです。

最後に、犬の一般的な視力についてですが、犬の視力は人間とは異なります。犬は色覚が限られており、赤や緑の区別が難しいとされています。また、犬の視野は広く、動く物体に対する反応が敏感です。夜間の視力も優れており、暗い場所でも物を見つけることができます。ただし、細かいディテールを捉える能力は人間よりも劣るとされています。

犬の視力についての詳細な情報は、専門の獣医師や動物行動学者に相談することをお勧めします。愛犬の健康と幸福を守るために、適切なケアとトレーニングを行いましょう。

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