眼科医療経済等

[No.3349] 3月に起きた悲劇と目の健康管理

3月の悲劇と目の健康管理

3月10日 東京大空襲

第二次世界大戦中の1945年3月10日、アメリカ軍は東京に大規模な空襲を行いました。一晩で約100万人の人々が家を失い、推定で約10万人が亡くなったとされています。特に、木造住宅が密集していた地域では火災が広がり、多くの方が逃げ場を失いました。

この空襲は、日本の戦争の歴史の中でも最大級の被害をもたらしたものです。戦後、日本は復興を遂げましたが、この出来事は今でも語り継がれ、平和の大切さを考えるきっかけとなっています。

3月11日 東日本大震災

2011年3月11日には、東北地方を中心に大規模な地震と津波が発生しました。マグニチュード9.0の地震は、日本観測史上最大級であり、その後の津波が沿岸部の町々をのみ込みました。死者・行方不明者は約2万2千人にのぼり、多くの方々が住む場所や家族を失いました。さらに、福島第一原子力発電所の事故も発生し、今なお影響が続いています。

この震災をきっかけに、日本では防災意識が高まりました。日頃の備えの大切さが改めて認識され、防災グッズや避難計画の整備が進められました。

災害と目の健康管理

こうした災害時には、目の健康管理も重要です。特に、コンタクトレンズを使用している人は、避難生活が長引いた場合にトラブルが起こることがあります。コンタクトレンズを長時間つけっぱなしにすると、目の乾燥や感染のリスクが高まります。また、避難所では手を洗う機会が限られ、レンズの清潔を保つのが難しくなります。

そこで、以下の点を平時から心がけておくことをおすすめします。

  1. 予備の眼鏡を持つ

    コンタクトレンズが使えなくなった場合に備え、度数の合った眼鏡を用意しておきましょう。災害時に紛失しないよう、耐衝撃性のあるケースに入れておくと安心です。

  2. 使い捨てコンタクトレンズの準備

    1日使い捨てタイプのレンズを数日分用意しておくと、避難所でも比較的清潔に使用できます。ただし、長期間になる場合は眼鏡を優先しましょう。

  3. 洗浄液や保存ケースの備え

    避難生活では、水の確保が困難になることもあります。コンタクトレンズ常用者は小型の洗浄液やコンタクトケースも非常用バッグに入れておきましょう。

  4. 目の乾燥対策

    避難所では空気が乾燥しがちです。点がね器使用者は人工涙液などの常用目薬も準備しておくと、目の乾燥を防げます。

  5. ゴーグルや保護メガネの活用

    災害時には、ほこりや粉じんが目に入ることがあります。特に、火災後や地震後のがれきの中を移動する際は、目を保護するためのゴーグルが有ればきっと役立ちます。

まとめ

3月には、日本の歴史の中で大きな悲劇が二度起こりました。これらの教訓を活かし、災害への備えをしっかりしておくことが大切です。特に、コンタクトレンズを使用している方は、予備の眼鏡や洗浄液を準備しておくことで、避難時の目のトラブルを防ぐことができます。災害はいつ起こるかわかりません。普段からの備えを見直し、万が一のときに備えておきましょう。

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