東京科学大学眼科同門会だよりに、最近帰国した短期留学の報告記事が掲載されました。その記事を読んで、私の感想を寄稿しました:
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同門会だより編集者への(投稿)手紙です。
自由が丘清澤眼科 清澤源弘
R先生のWills Eye Hospital留学記を拝読いたしました。近年、3名の方々がフ ィラデルフィアへ留学されたとのこと、詳細な留学記に大変感銘を受けました。この留学派遣が大野京子教授の広いご人脈の賜物であることに深く敬服しております。 実は私も、1987年夏から1988年末まで、Wills Eye Hospitalとペンシルバニア大学神経内科のPETセンターに留学させていただいた者です。当時の宿舎は病院隣のバリンジャ ーホールという建物で、Wills eyeでは神経眼科を専攻しておりました。病院全体の朝のミーティングや多岐にわたる活動に参加し、R先生が述べられているように、私にとっても非常に充実した1年間でした。 留学中、最初の3か月は環境に慣れる時間に費やし、最後の3か月は帰国準備に注力しま したが、その間にBosley先生の親身なご指導のおかげで、数本の論文を完成させることができました。帰国後3年を経て、この経験を基に仙台から東京医科歯科大学へ移り、 そこでさらにキャリアを広げることができました。また、東京医科歯科大学の所敬教授 が日本眼科学会を会長で開催された際には、当時のWills Eye Hospitalの病院長であり、レチナ部門トップであったTasman先生にご来日いただき、特別講演をお願いしたのも懐かし い思い出です。 R先生が言及された朝のチーフラウンドは、ネットで事前に申し込むと日本でも無料で 視聴が可能です。私も時折これを視聴してブログのネタにしております。完全に理解する語学力には課題があるものの、Zoomの画面キャプチャーを活用し、紹介された参考文献を確認して議論を振り返る方法で学び続けています。ちなみに、現在も病理で活躍さ れコメントを出されるキャロル・シールズ教授は、私がフェローとして在籍していた当時の同級生でもあります。 近年、学位取得後のポストドクトラルフェローとして2~3年間の留学をされる先生も多いのではないかと拝察しております。これからも大野教授のご尽力により、東京科学大学から多くの優秀な眼科医・研究者が世界に羽ばたき、一層の活躍を遂げられることを 期待しております。
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