白内障

[No.3509] 日本の病院が直面する厳しい経営環境についての考案

清澤のコメント;先日は歯科開業医が追い詰められているという記事を取り上げ、眼窩開業医でも似た傾向が出てはいないかという危惧を述べました。また日本の国家財政の現状が医療介護分野に対する支出が半分を超えて伸び続けている現状が、第二次大戦に向かう昭和の日本財政状況と重なり、危機的であるという猪瀬氏の話を取り上げました。今回は、大都市の病院にも経営の危機が迫っているという内容の「病院大淘汰」という東洋経済の記事を取り上げてみます。

  ーーーー要旨ーーーーーー

東洋経済の「病院大淘汰」特集では、日本の病院が直面する厳しい経営環境について取り上げています。人口減少、医師不足、診療報酬の抑制、医療コストの上昇などが病院経営を圧迫し、都市部の病院ですら安泰ではない状況が続いています。

特に、コロナ関連の補助金が終了したことで、病院の経営難が露呈しつつあり、診療中止や民事再生に至るケースも増えています。2040年には85歳以上の人口が1000万人を超えると予測されており、医療と介護の需要が急増するため、病院の再編や統合が避けられないとされています。

また、病院の淘汰が進む中で、公立・公的病院の経営改革や、民間病院の生き残り戦略にも焦点が当てられています。例えば、訪問看護の待遇改善や、医療法人の経営戦略などが紹介されており、病院経営の優勝劣敗がより明確になってきています。

この特集では、病院の統合や再編が進むことで、地域医療の維持が課題となる点も指摘されています。特に、新生児集中治療室やハイリスク分娩を担う周産期医療の維持が難しくなり、地域の出生率にも影響を与える可能性があるとされています。

病院の淘汰が進む中で、医療体制の転換が急務となっており、今後の政策や病院経営の動向が注目されています。詳しくは、東洋経済の特集記事をご覧ください。

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