眼瞼痙攣に対して用いられうる補助的な漢方製剤は:(ツムラ漢方製剤(番号つき)で例示しています)
眼瞼痙攣は、まばたきの増加やまぶしさ、不安・うつ傾向などの精神症状を伴う非運動的要素があり 、その背景となる緊張・ストレスに対処する漢方薬が補助的に使用されることがあります。ボトックス注射が第一選択であり、西洋薬としては状況によってリボトリールやアーテンを再少量で処方する場合があります。海外には無い漢方製剤は、あくまでも補助役としてイライラを収めてQOL生活の質の改善を目指して補助的に処方されことがあるとご理解ください。
ツムラ番号 | 製品名 | 主な効能効果(抜粋) | 補足的説明 | 根拠論文 |
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12番 | 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) | 神経症、うつ症、不眠、動悸、高血圧に伴う精神不安 | ストレス・緊張・動悸を抑制し、精神安定を図る。 | 臨床研究は限定的だが精神安定処方として使用例あり |
54番 | 抑肝散(よくかんさん) | 神経症、小児夜泣き、ひきつけ、不眠症、うつ症 | 精神過敏、筋緊張の緩和に有効。 |
Yokukansan(抑肝散類)による眼瞼痙攣改善報告あり jstage.jst.go.jpbmccomplementmedtherapies.biomedcentral.com+3researchgate.net+3jstage.jst.go.jp+3 (私がしばしば商法する抑肝散加陳皮半夏であれば83番(図)になります) |
24番 | 加味逍遥散(かみしょうようさん) | 冷え症、虚弱体質、月経不順、更年期障害、うつ症、神経症 | 女性の自律神経不調に。 | 抑うつ・不安改善のRCTあり(うつ症改善目的) |
16番 | 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) | 咽頭異物感、不安神経症、不眠症、うつ症 | のどの詰まり感や不安緊張に。 | 精神症状改善の文献あり(Smoking cessation試験) |
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