ペチュニアと小さなじょうろ —— 花と目と心のお話
通勤の途中、いつも足が止まってしまう一軒のお宅があります。そこは季節ごとに違う花が咲き誇り、道行く人の目を楽しませてくれる素敵な場所。今回目に留まったのは、玄関先の白い鉢に植えられたビビッドなピンク色のペチュニア。その上には、まるで花に水を注ぐように設置された小さなじょうろ型のソーラーライトが添えられ、花と光がひとつの作品のように演出されていました。
ペチュニアってどんな花?
この花の名前は「ペチュニア(Petunia)」。初夏から秋にかけて咲き続ける一年草で、南アメリカ原産のナス科の植物です。
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開花期:5月〜10月
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花色:白、ピンク、紫、青など多彩(写真は濃いピンク)
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特徴:
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日当たりを好む
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鉢植えやハンギングバスケットに最適
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花がらを取ると長く楽しめる
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暑さにも比較的強く、夏のガーデニングに人気
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玄関先やベランダ、商店街の花壇など、日常の中でよく見かける存在ですが、その色鮮やかさと花つきの良さは、いつ見ても心を明るくしてくれます。
🏥 眼科院長として注目したい「目と色彩」の関係
ペチュニアそのものに眼病の治療効果はありませんが、**「見ること」や「色を見ること」**が目と心に与える影響について、少し専門的にお話ししましょう。
■ 色彩が脳に与える刺激
ペチュニアのように**高彩度の花色(ビビッドカラー)**は、網膜の錐体細胞をしっかり刺激し、その情報は視神経を通って脳に届きます。これは視覚中枢を活性化し、目の疲れを癒すリフレッシュ効果が期待できます。
■ 「見る喜び」を実感する
私たち眼科医が「視力」だけでなく「見る体験」を大切にするのは、色や形、明るさを感じることで心の安らぎや幸福感につながるからです。自然の色に触れることは、目と心を同時に癒す「視覚のセラピー」とも言えるでしょう。
🍀 院長のひとこと
小さなじょうろとともに咲くペチュニアの姿に、ふと立ち止まって見入ってしまいました。患者さんにもぜひ、診療の前後にこうした「見る喜び」に触れていただきたいと思います。日常の中の「花を見つける目」、これこそが本当の意味での「良い視力」かもしれません。
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