ビジュアルスノウ

[No.3865] Visual Snow患者に好ましくない生活習慣

Visual Snow(ビジュアルスノウ症候群) の患者さんにとって、症状を悪化させやすいと考えられる「好ましくない生活習慣」についてまとめたものです。


Visual Snow患者に好ましくない生活習慣

ビジュアルスノウ症候群(Visual Snow Syndrome)は、視野全体に「砂嵐のようなチラチラした光」が持続的に見える状態です。医学的にまだ分からない部分も多い病気ですが、患者さんの生活のなかで症状が悪化する要因が報告されています。以下に、できるだけ避けた方がよい生活習慣をまとめます。

1. 睡眠不足や生活リズムの乱れ

睡眠不足や昼夜逆転は、脳の感覚処理を不安定にさせ、症状を強めることがあります。特に深夜までのスマホやパソコン使用は、ブルーライトの影響で眠りの質を悪化させるため注意が必要です。

対策:できるだけ同じ時間に寝起きする、寝る前は強い光を避けるなど規則正しい生活を意識しましょう。

2. 強いストレスの持続

精神的ストレスは症状を悪化させる大きな要因です。不安や緊張が続くと視覚処理が過敏になり、スノウ症状や光過敏、残像などが強く出ることがあります。

対策:軽い運動、深呼吸、瞑想などリラックス法を取り入れることが有効です。

3. 過度のカフェインやアルコール摂取

コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインは、神経を刺激し症状を強めることがあります。またアルコールは一時的にリラックス感をもたらしますが、飲んだ後に症状の悪化を訴える患者も少なくありません。

対策:カフェインは控えめに、アルコールは少量かできるだけ避けるのが安心です。

4. 特定の薬剤や嗜好品

一部の薬(特に中枢神経に作用するもの)や、タバコ・違法薬物は症状を悪化させる報告があります。特に大麻や幻覚作用のある薬物は「発症のきっかけ」になることが知られています。

対策:服薬中の薬で気になる場合は、自己判断で中止せず、必ず主治医に相談してください。

5. 長時間の強い視覚刺激

暗い場所での強い光(スマホのライト、コンサートの照明、夜の車のヘッドライトなど)は、視覚過敏を悪化させます。また長時間のパソコン作業やゲームなど、目を酷使する行為も症状を強めます。

対策:ブルーライトカット眼鏡の使用、適度な休憩、明るさの調整などで工夫しましょう。

まとめ

ビジュアルスノウは、まだ医学的に確立された治療がない難しい症状です。しかし、「睡眠」「ストレス管理」「刺激物の回避」「視覚環境の工夫」 など、生活習慣を整えることで悪化を防ぎ、少しでも快適に過ごせるようになります。症状の強さや誘因には個人差があるため、自分にとって悪化のきっかけを記録しておくことも有効です。

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