結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)

[No.3890] 正しい点眼方法と注意点 ― 当医院での指導より

正しい点眼方法と注意点 ― 当医院での指導より

当院では、患者さんに正しい点眼の仕方をしっかりと指導することを大切にしています。点眼薬は多くの眼疾患の治療に欠かせないものですが、実際には「正しく点眼できていない」ために効果が十分に得られない方が少なくありません。ここでは、よくある失敗とそれを防ぐための方法をご紹介します。


点眼時によくある問題点

点眼は一見簡単そうに思えますが、実際にはいくつもの落とし穴があります。例えば次のような問題です。

  1. 薬液が目に入っていない

     目にうまく届かず、頬に流れ落ちてしまうことがあります。その場合、治療効果はほとんど得られません。

  2. 薬液があふれて皮膚炎を起こす

     必要以上に点眼すると薬が目の周りに流れ出し、皮膚が赤くかぶれることがあります。アレルギー性結膜炎の薬などでは特に注意が必要です。

  3. 点眼瓶の先端が目に触れる

     先端がまぶたやまつ毛に触れると、点眼液が汚れて雑菌が混入する危険があります。その薬を繰り返し点眼すると、感染症を引き起こすことさえあります。

  4. 症状がある時だけ使う

     かゆみや目やにが強い時だけ点眼し、症状が軽くなるとやめてしまう方もいます。しかし病気は完全に抑えられず、結局長引いてしまいます。

  5. 複数の薬を続けて一度に入れてしまう

     数種類の点眼薬が処方されている場合、すぐに続けて点眼すると前に入れた薬が流され、効果が落ちてしまいます。5分程度は間をあけることが必要です。

  6. 点眼直後にまばたきやこすりをしてしまう

     せっかく入った薬液が涙と一緒に流れ出てしまい、十分な効果が得られません。点眼後はしばらく目を閉じて静かにしているのが理想です。


当院で指導している正しい点眼方法

これらの問題を防ぐために、当院では職員が患者さん一人ひとりに正しい点眼方法をお伝えしています。ポイントを整理すると次の通りです。

  1. 姿勢を整える

     椅子に腰かけ、背筋を伸ばして楽な姿勢をとります。天井を見上げるように顎を少し上げると点眼しやすくなります。

  2. 点眼瓶の持ち方

     右手に点眼瓶を持ち、目の真上に構えます。左手を添えることで瓶の位置を安定させ、目との距離を一定に保ちます。

  3. 点眼のしかた

     下まぶたを軽く引き下げ、できたポケットに1~2滴だけ垂らします。点眼液は一滴で十分効果があります。複数滴入れても余分は流れてしまいます。

  4. 点眼後の工夫

     点眼後は強くまばたきをせず、軽く目を閉じて30秒ほど待ちましょう。その際、指で軽く目頭(鼻側)を押さえると、薬が涙道に流れず目の中にとどまりやすくなります。

  5. 複数の薬がある場合

     2種類以上の点眼をする場合は、5分程度間隔をあけてから次の薬を入れます。順番は医師や薬剤師に確認してください。


まとめ

点眼は毎日の小さな習慣ですが、その方法ひとつで治療効果が大きく変わります。誤った方法を続けていると「効かない」「かぶれる」「感染する」といったトラブルにつながります。

当院では、患者さんがご自宅で安心して点眼できるよう、職員が実際にお手本を見せながら指導しています。点眼に不安のある方は、診察の際に遠慮なくご相談ください。正しい点眼習慣を身につけることで、治療の効果を最大限に引き出しましょう。

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