参天製薬の複数点眼薬が出荷制限継続について：
参天製薬では複数の種類の点眼薬が出荷制限となっています。参天製薬の担当者の方が「弊社製品の供給に関するお詫びと現状のご報告」という文書をお届けくださいました。当医師としては、薬局に行ってから品切れという事が無い様に工夫して処方しておりますが、患者さんが処方箋を提示した薬局からお電話をいただければ、各個に対する対応を指示修正させていただいて居ます。
―――――――
文書中で直接患者さん方に関係しそうな部分を紹介いたします：
◎製品につきましては、１月より多くの製品で出荷停止および限定出荷となり、多大なご迷惑をお掛けしております。また、医薬関係者の皆さまからは再開時期や現況等に関するお問い合わせをいただいておりますので、出荷停止および限定出荷が長引いていることのお詫びとともに、現状についてご報告させていただきます。
（中略）
■ドライアイ治療薬 ジクアス LX 点眼液 3％は参考品測定において、一部ロットに防腐剤として配合している硝酸銀の銀含量が低下しているものが見つかり、使用期限内の全ての製品の自主回収および出荷停止を行いました。
（中略）現状を踏まえますと出荷再開までにはさらに時間を要する見込みです。
ジクアス点眼液 3％は既に増産を開始しており、8月より、限定出荷出荷量「Ｂ．出荷量減少」を限定出荷出荷量「Ａ．出荷量通常」に変更しております〔Santen Drug Information No.574（2024 年 7 月）〕。
なお、ヒアレイン点眼液0.1％・0.3％およびレバミピド懸濁性点眼液2％「参天」は、ジクアス点眼液3％の限定出荷の解除後に通常出荷となる見込みです。
■ステロイド製剤 フルメトロン点眼液 0.02％・0.1％およびサンベタゾン眼耳鼻科用液 0.1％は、一部の製造工程の調査及び改修のために十分な量を供給する見込みが立たなくなったことから、限定出荷といたしました。その後、品質を担保するための製造工程の見直しもあり生産キャパシティの復旧が遅れたため限定出荷を継続しています。現在も通常より生産量が減少しており、需要にお応えすることができておりません。限定出荷解除の時期は見込みが立ち次第お知らせいたします。
なお、サンテゾーン点眼液（0.02％）（0.1％）は、フルメトロン点眼液 0.02％・0.1％およびサンベタゾン眼耳 鼻科用液 0.1％の限定出荷解除後に通常出荷となる見込みです。
■ユニットドーズ（１回使い切り）製剤 令和 6 年能登半島地震後、ユニットドーズ（1 回使い切り）製剤を生産する 1 ラインがまだ復旧できておらず、 一部製品では出荷停止が続いています。 コソプトミニ配合点眼液およびパピロックミニ点眼液 0.1％は、他の製造拠点での製造を検討し、コソプトミニ 配合点眼液は先行して準備が進んでおりますので、出荷再開の目途が立ち次第ご案内いたします。 なお、ヒアレインミニ点眼液 0.1％・0.3％は、ユニットドーズ（1 回使い切り）製剤の生産と供給状況に応じて 限定出荷解除となる見込みです。
■緑内障治療薬 ビマトプロスト点眼液 0.03％「SEC」は他社製品の限定出荷の影響により限定出荷を継続しています。
コメント