眼瞼痙攣

[No.3300] 眼瞼痙攣:読売新聞 からだの質問箱、自著記事

眼瞼痙攣 目開けにくい

読売新聞2025年(令和7年)214日(金曜日)

 清沢源弘 自由が丘清澤眼科院長(東京都目黒区)

Q:眼瞼けいれん 目開けにくい

 長年、コンタクトを使用していたところ、5年前から目が開けにくくなりました。眼科では眼瞼けいれんと診断され、ボトックス注射をしていますが、あまり効果がなく、いつもしかめっ面の状態です。(69歳女性)

ボトックス注射、医師に相談

A  眼瞼けいれんは、まぶたを動かす筋肉が無意識に収縮する神経の異常による病気です。目が開けづらくなる、目の乾燥、まぶしさなどの症状が表れます。

コンタクトレンズと眼瞼けいれんに直接の因果関係はありませんが、長期間による刺激で眼瞼下垂やドライアイになっている可能性もあるため、眼科で確認することが大切です。

 ボトックス注射は、保険適用されている有効な治療法の一つです。ただ、効果に疑問を感じる場合は、注射部位や量が適切か、他の治療法と併用ができるかを医師に相談してください。眼薬や涙の出口である涙点に線をして涙をためる「涙点プラグ挿入」という治療は目の乾燥を軽減します。まぶしさを緩和し、目の負担を軽くする遮光眼鏡をかける治療もあります。

 ストレスは症状を悪化させるため、リラックスできる時間を持ちましょう。まぶたを清潔にすることで目が開けやすい状態を保つことも大事です。

 しかめっ面になる症状は目の開けづらさによるものであることが多いです。眼瞼けいれんは完治が難しい病気ですが、症状の悩みを医師に正確に伝えて治療計画を改善してもらったり、日常生活を工夫したりすることで、より快適に過ごせるようになるかもしれません。心穏やかに治療を続けてください。

(読売新聞の記者さんの依頼で質問に対するお答えを用意させていただきました。)

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