就寝前のスクリーンタイムと成人の睡眠時間の減少、および夜型(イブニング・クロノタイプ)の人々が特に影響を受けることに関する原著研究です、2025年4月に『JAMA Network Open』に掲載された論文です。(この論文は友人の星進悦先生に教えてもらいました。)
清澤のコメント:優れた睡眠を確保することは、健康にとって最も重要な課題です。
- 就寝前のスクリーン使用の影響: ブルーライトの影響だけでなく、コンテンツの刺激性や時間の消費が睡眠に与える影響も考慮する必要があるでしょう。
- クロノタイプの重要性: 個人のクロノタイプに応じた睡眠習慣の調整が必要であろうと考えられます。。
- 具体的な対策の提案: 就寝30分前にはネット作業を避ける、就寝前にリラックスできる環境を整えるなど、実践的なアドバイスが可能でしょう。
研究の概要と主な知見
この横断的研究では、成人における就寝前の電子スクリーン使用と睡眠の質・時間との関連を調査しました。特に、個人のクロノタイプ(朝型・夜型)による影響の違いに焦点を当てています。
主な結果:
- 睡眠時間の減少: 毎晩スクリーンを使用する人は、使用しない人と比較して、平日に平均7.64分、週末に平均5.04分の睡眠時間が短くなっていました。
- 就寝時刻の遅延: スクリーン使用者は、平日に平均で9.33分、週末に平均で15.62分遅く就寝していました。
- クロノタイプによる影響の違い:
- 夜型の人: スクリーン使用による睡眠時間の減少が平均8.36分と、朝型の人(平均5.64分)よりも大きかった。
- また、夜型の人は就寝時刻の遅延も顕著であり、平日に平均15.62分遅く就寝していました。(PubMed)
これらの結果は、就寝前のスクリーン使用が睡眠の質と量に悪影響を及ぼすこと、特に夜型の人々がその影響を強く受ける可能性があることを示しています。
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