第2位のオロパタジン塩酸塩(パタノール他)は26.1%、第3位のケトチフェンフマル酸塩(ザジテン他)は11.2%の医師が、最も処方頻度の高い薬剤として選んだ。

図1 日経メディカル Onlineの医師会員が最もよく処方する抗アレルギー点眼薬(有効回答数8111人から処方経験のない1664人を除いて作成)

4位以下は次の通り。

アシタザノラスト水和物(ゼペリン) 4.7%
レボカバスチン塩酸塩(リボスチン他) 4.4%
イブジラスト(ケタス) 3.0%
クロモグリク酸ナトリウム(クロモグリク酸Na) 2.7%
トラニラスト(トラメラス、リザベン他) 2.6%
ペミロラストカリウム(アレギサール、ペミラストン他) 0.9%

 なお、エピナスチン塩酸塩は、過去の調査(第1回調査(2015年5月)第2回調査(2016年10月)第3回調査(2019年3月)第4回調査(2020年4月)第5回調査(2022年4月))を通じて徐々にシェアを拡大している。(13.6%→21.5%→26.1%→30.2%→41.9%→44.4%)

 自由記述形式で聞いた「処方する理由」によれば、エピナスチン塩酸塩は、コンタクトレンズ装用でも点眼できることや、アレジオンLXは1日2回の点眼でよく、アドヒアランスが良好であることなどが評価されているようだ。

【調査概要】 日経メディカル Online の医師会員を対象にウェブアンケートを実施。期間は2024年3月23日~29日。有効回答数は8111人。内訳は病院勤務医5863人、診療所勤務医1119人、開業医917人、その他212人。

第1位のエピナスチン塩酸塩を処方する理由
アレジオン他)

・インバースアゴニスト作用がある。防腐剤(塩化ベンザルコニウム)が入っていないため、ソフトコンタクトレンズを装用していても点眼可能。アレジオンLXは1日2回点眼でよく、自己点眼できない小児も自宅で保護者が点眼可能。(60歳代開業医、眼科)