神経眼科

[No.2553] 側頭葉経路における物体視のための情報処理 稲垣未来男 情報通信研究機構:採録

側頭葉経路における物体視のための情報処理 稲垣未来男 情報通信研究機構:目に映る物体が何であるかを認識する能力には、大脳皮質の側頭葉が重要な役割を果たす。眼球の網膜で受容された視覚信号は回想的な情報処理を受けながら後頭葉を経由して側頭葉へと伝えられる。この側頭葉経路の神経眼科に住むを理解するため、さまざまな視覚属性について神経細胞の反応特性が調べられてきた。

生理学から「みるを究める」:昨年の日眼シンポジウムからの特集

清澤のコメント:本日届いた神経眼科学会機関紙41巻1号の特集は:生理学から「みるを究める」というもので昨年の日本眼科学会総会の教育セミナーのまとめ。新しいことが書いてあるとの緒言に言うとおり、大きな流れは変わってないが、より詳しく局所の働きが論じられていました。自分のメモとしてサマライズしてあります。

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  • 序論 澤村裕正:眼球から入った視覚情報は中枢での情報処理を受ける。中枢の視覚情報処理に焦点を当てる。 
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  • 側頭葉経路における物体視のための情報処理 稲垣未来男 情報通信研究機構

Ⅰ:初めに:①形や模様、立体構造や色など、様々な視覚属性について特徴に対する選択制を調べる研究と、②位置や奥行き、照明条件などの小さな変化に対する反応の普遍性を調べる研究が有る。

Ⅱ:線分の傾き(方位)に対する選択性。HubelWiesel、ガボール関数、

Ⅲ:形(輪郭)選択性:V1受容野組み合わせでV2で選択性を持つ。V4;部分特徴。

Ⅳ:表面特性(テクスチャー)選択性:木質テクスチャーに反応するV4部分

Ⅴ:両眼視差(奥行き)に対する選択性;ランダムドットステレオグラムを認知。

Ⅵ:色に対する選択性:色の恒常性はV4

Ⅶ:顔に対する選択性:顔に反応する領域が顔パッチ。

Ⅷ:終わりに:選択性・不変性ともに側頭葉経路に沿って段階的に処理が進み、様々な物体を詳細かつ安定して認識する神経基盤が側頭葉に有る。

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