全身病と眼

[No.3000] ウイルス感染に対抗するインターフェロンが脳の変性疾患に関与する

清澤の感想:同級生がウイルス感染に対抗するインターフェロンが脳の変性疾患に関与するかの知れないという論文を教えてくれました。そんな話もあるかという程度で眺めました。

 2024年11月

I型インターフェロンシグナル伝達の増強に関連する中枢神経系疾患

ヤニック・J・ クロウ 引用 (CNS disease associated with enhanced type I interferon signalling

Crow, Yanick J、The Lancet Neurology, Volume 23, Issue 11, 1158 – 1168

抄録

インターフェロンを介した自然免疫応答を開始する能力は、神経向性ウイルスに対する防御に不可欠ですが、抗ウイルス性 I 型インターフェロンには神経毒性の可能性もあります。I 型インターフェロンの生成は自己由来の核酸によって引き起こされる可能性があり、脳は I 型インターフェロンシグナル伝達の不適切なアップレギュレーションの影響を受けやすくなります。I 型インターフェロンの恒常性調節不全は、まれな先天性免疫異常 (I 型インターフェロン症と呼ばれる) や、より一般的な神経変性疾患 (パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症など) に関係していると考えられています。最近の進歩には、I 型インターフェロンシグナル伝達の調節不全を伴うこれらの疾患の病因に関する新たな知見や、それらの診断および管理の進歩が含まれます。脳細胞の健康における I 型インターフェロンの役割は、これらのインターフェロンとそのシグナル伝達を標的とするアプローチの将来の治療可能性を示唆しています。
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