トランプ大統領はなぜ「もう要らない」と言ったのか――青山繁晴氏の動画から見える中東情勢
青山繁晴氏の動画では、最近のイラン情勢とトランプ大統領の発信をめぐって、非常に興味深い読み解きが示されていました。青山氏によれば、トランプ大統領は深夜に自らのSNSで、NATO諸国だけでなく日本、韓国、オーストラリアなどに対しても強い不満を表し、「協力は要らない」と突き放すような書き込みを行いました。その文面は大文字が多く、感情の高ぶりがそのまま表れていたとされます。
トランプ氏が怒っていた理由は、イランの核保有を防ぐ必要性を各国が認めながらも、ホルムズ海峡の安全確保や軍事的負担の分担には積極的でない、という不満でした。アメリカは多大な費用をかけて同盟国を守っているのに、いざという時に協力しないではないか、というわけです。特に日本に対しても「支援は必要ない」とまで書いたことは、日本の外務・防衛当局に大きな衝撃を与えたようです。
しかし青山氏は、この発言を単なる怒りではなく、むしろトランプ氏の内心の変化を示すものと見ています。つまり、トランプ大統領は当初、イランへの圧力や攻撃によって比較的短期間で局面を支配できると読んでいたのに、実際にはそうならなかった。イラン側の抵抗、湾岸諸国への波及、ホルムズ海峡封鎖の脅威、さらには地域全体の不安定化によって、事態は予想以上に複雑化したというのです。
青山氏が特に強調していたのは、トランプ氏が今や「戦争を拡大したい」のではなく、「むしろやめたい」と考え始めているのではないか、という点です。普通のトランプ氏なら、各国が従わなければさらに圧力を強めそうなのに、今回は「もういい、要らない」と言って引く方向を見せた。そこに、当初の読み違いへの気づきと、引き際を探る心理が表れているという見立てです。
さらに青山氏は、アメリカはすでにシェールオイルとシェールガスの実用化によって中東石油への依存を大きく減らしている一方、日本や欧州は依然として中東エネルギーへの依存が大きいことを指摘します。その意味で、ホルムズ海峡の不安定化はアメリカ以上に日本や欧州にとって深刻です。トランプ氏の言い方は未熟で感情的だとしても、「本当に困るのは誰か」という点では、一定の現実を突いているというのが青山氏の見方でした。
また青山氏は、イランを単純に弱体化した相手と見なしたこと自体が、トランプ氏の読み違いだった可能性も示しています。表向きの軍事力が削がれても、ホルムズ海峡や湾岸諸国への圧力という形で地域全体を揺さぶる力は残っており、その影響は大きい。ドバイなどでも不安が一気に広がっているという指摘は印象的でした。
このように動画全体を通じて青山氏が語っていたのは、トランプ大統領の今回の強い言葉は、単なる威嚇ではなく、むしろ苦しい局面に追い込まれた側面の表れではないか、ということでした。そしてその中で、日本が仲介や調整の役割を果たす余地があるのではないか、という期待もにじんでいました。
眼科医清澤のコメント
政治や外交の専門家ではありませんが、今回の青山繁晴氏の説明にはかなり説得力があると感じました。とくに、トランプ大統領は自分の読み間違いに気づき、イランでの戦争をこれ以上広げず、できれば止めたがっているのではないか、という見立ては私も正しいように思います。感情的な強い言葉の背後に、むしろ「引きたい」という本音が隠れているという指摘は、非常に興味深いものでした。



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