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[No.2224] 映画イノセンツの白癜(しろなまず);皮膚疾患

イノセンツという映画を見てきました。

他人や物を思うように動かせる超能力を持つ4人の子供らが、ひき起こすオカルト現象を描いた気味悪い作品です。しかし、映画を見ただけでは、その主張が理解できませんでした。そのネタバレ概要は⇒こちらにあります。映画をみてかrいがをみてから お読みください。映画を見てからこの起承転結のネタバレを読むと話の流れが見た直後より少しは良くわかりました。

出てくるアイシャという少女の顔に不自然な白い斑状の色素の抜けが目立ちまじた、これについて考えてみました。これは「しろなまず:白癜」と呼ばれる変化だろうと思います。眼周囲を含めこれを見ることもあります。実際の治療は皮膚科医に紹介することになります。今日は皮膚病の白癜について、原因、診断、治療法についてすこし調べてみました。

白癜とは、皮膚の色素が白く抜ける疾患であり、患者さんのQOL(生活の質)に支障を与えることも少なくありません。白癜の原因は、非分節型と分節型によって異なります。また、はっきりとした遺伝形式は存在しませんが、白癜患者さん全体の20%~30%の割合で家系内発症がみられます。

眼周囲の白癜については、白癜病の一種である「尋常性白斑」が考えられます。尋常性白斑は、体のあらゆる場所に生じます。白斑の場合は、正常な皮膚との境界線がはっきりしているのが特徴です。

白癜の診断は、通常、皮膚の外観に基づいて下されます。大阪大学医学部附属病院ではまず、視診や症状の経過を患者さんからお話いただきますとのこと。その後、皮膚の病理検査を実施し、本当にメラニン色素が抜けているのか、色素細胞は存在するが、メラニン色素はつくられていないのかなどを細かく調べ、白癜の診断をします。

白癜の治療法は、ステロイド外用薬などの治療を行います。また、上記のような軟膏療法ではあまり改善がみられなかった場合、紫外線療法に移行します。紫外線療法とは、病変部に紫外線を照射するという治療です。白癜の治療としては、PUVA、ブロードバンドUVB、ナローバンドUVBといった紫外線を用いた治療法に対して、高いエビデンスが証明されています。

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