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[No.2639] 九品仏 浄真寺に行ってみました

  九品仏浄真寺の場所は自由が丘から西に約1キロ。歩いて行けない距離ではないですが、大井町線で行けば一駅。区が目黒区ではなく、世田谷区に代わります。九品仏駅からの参道も美しい並木道です。元は吉良氏の奥沢城跡だったそうです。歴史・縁起は、延宝六年(1678)徳川幕府より奥沢城跡地を賜り創建。数多くの災害や戦火を逃れ、36000坪の広大な寺域に創建当時を現在も残しています。ちなみに、現在の自由が丘駅は最初は九品仏駅と名付けられていた。(注:自由が丘の駅名由来。近隣の古刹である九品仏浄真寺は9体の阿弥陀如来像を安置していることから「九品仏」と呼ばれていたため、駅開設当時はこの最寄り駅として「九品仏駅」とした。大井町線開通に伴い、寺により近い場所に「九品仏駅」が新設されることとなったため、駅所在地が東京府荏原郡碑衾村大字(ふすまふすまにあることから、「衾駅」も新しい駅名候補だった。地元に出来た自由ヶ丘学園に因んだ改称を舞踊家の石井漠ら文化人が運動して「自由ケ丘駅」となり、さらに現在の「自由が丘駅」と言う駅名となった。)

江戸名所図会と現況は全く変わっていません。次の図が寺内の配置を最もわかりやすく示しています。

山門をくぐると、左手に焔魔堂、更に左に曲がれば2体の仁王像の立つ門。その奥には渋い鐘楼がありました。

九品仏というのは9体の仏像の事で、正面の3つの建物に3体ずつ収められていました。九品の阿弥陀如来というのは生前の行いにより九段階の来迎往生を説いた「観無量寿経」に基づき、九種の印相を結び三仏堂に奉安されています。大改修中ということで大きな仏が金色に輝いていました。

本日は午後2時から出かけましたが、目黒区、世田谷区の寺を訪ねたのはこれが初めてでしたが、広大にして静逸、まばらながら参拝者も多く、一度は訪ねるべき景色でした。付近は実に高級な住宅街でした。

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