ご近所の話題

[No.2862] 朋有り遠方より来る:

台風10号が九州地方に来ており、関東でも激しい雨が降っています。そんな中、米国で神経眼科を一緒に学んだフェロー仲間の友人が日本に来たからと声を掛けてくれました。東京で会う前に松本城を訪ねてくれたそうです。

   

(とも)(あ)り遠方(えんぽう)より来(きた)

2008年7月7日

出典

論語(ろんご)・学而(がくじ)

意味

同じ学問に志す人間は、どこからでも集まって、学び合う。同窓・同門のこともいう。

原文

子曰、学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不慍、不亦君子乎。

 

〔子(し)(いわ)く、学びて時にこれを習う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)(あ)り遠方より来(きた)る、亦た楽しからずや。人知らずして慍(うら)みず、亦た君子ならずや。〕

訳文

孔子(こうし)が言われた。「師の教えてくれたことを学び、いつも繰り返して自分の身につける。なんと喜ばしいことだろう。同じ志をもつ友達が遠くからでもやってきて一緒に学ぶ。なんと楽しいことだろう。たとえこうした生き方を他人がわかってくれなくても、気にかけたりはしない。それこそ君子といえるのではあるまいか。」

解説

『論語(ろんご)』の開巻第一に出てくる言葉。読み方には数種あり、道春林羅山らざん)のつけた訓点)の「朋(とも)遠方より来(きた)る有り」という古い訓読法もあるが、見出し句の読み方は、江戸時代の後藤点(後藤芝山のつけた訓点)という訓読法であり、これが一般に用いられる。「不慍」は「いきどおらず」とも読む。この『論語』冒頭の文はすべて学問の喜びについて述べたもので、見出し句は第二段にあたる。学問を共に志すものは、孤独ではない。必ず遠くからもやってきて、同じ道にいそしむ喜びが味わえるのだ、ということを言っているものである。

類句

◆学(まな)びて時(とき)にこれを習(なら)う亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや

雨が予想されたので食事は宿泊されたJR九州直営ホテルの和食堂にしました。刺身の5点盛、てんぷら、鴨そばと量も多くなく少なくもなく良い夕食になりました。

英文:要旨 to my friend: 

Typhoon No. 10 has struck the Kyushu region, bringing heavy rain to the Kanto area as well. Amidst this, I received an unexpected call from a colleague who studied neuro-ophthalmology with me in the United States—she had arrived in Japan.

This event reminded me of the words of Confucius in the Analects, “Is it not a joy to have friends come from afar?” There is an indescribable joy in reuniting with friends who share the same aspirations, even when they come from distant places. This phrase, which appears at the beginning of the Analects in the section “Learning,” highlights the joy of learning together and the importance of companions who walk the same path.

As Confucius teaches, the reunion with friends from afar deepens our journey on the path of learning.

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