肝臓を壊す最大の毒/テレビじゃ言えない…【健康新常識】前編·尾形哲医師が語る脂肪肝リセット術
要旨
現代人の実に約3人に1人が抱える「脂肪肝」。中でも「お酒を飲まない」「痩せている」人にも増えており、外見や飲酒歴では判断できない危険性があります。肝臓は強く再生力にも富みながらも、自覚症状が乏しいため、知らないうちに進行しやすい臓器です。
【1】肝臓の働きとその危機
肝臓は解毒・栄養代謝・貯蔵・胆汁生成と多機能。一方で脂肪肝になると、「炎症→肝炎→肝硬変・肝臓がんへ」という悪循環に陥るリスクがあります。
【2】最も怖い“毒”は“甘いドリンク”
驚くべき事実として、果糖入りの飲料(清涼飲料水・ジュース・野菜ジュース等)は、アルコール以上に肝臓に負担をかけます。果糖は肝臓でしか代謝されず、使い切れない分はその場で脂肪に変わるため、知らず知らずに脂肪肝のリスクが高まるのです。
【3】痩せでも侮れない脂肪肝
BMIが正常な人でも、果糖を過剰摂取すれば肝臓に脂肪が蓄積。油物を控えている人ほど、飲料など“見えにくい果糖”に要注意です。
【4】今だからこそ“リセット”を
若いうちは代謝力が高くても、脂肪肝の負担は蓄積します。20代のうちに肝臓を整えることは、将来にわたる肝疾患予防への第一歩です。後編(6/29公開)では、「お酒と肝臓」の上手な付き合い方も紹介予定です(youtube.com)。
【5】脂肪肝を遠ざける“7つの習慣”
尾形医師による改善・予防の生活指針です。
- 甘い飲料をやめる:水・お茶に切り替える。
- 体重7%減を目指す:特に肥満傾向の場合、脂肪肝改善に効果。
- バランス食:良質なタンパク質(魚・大豆・鶏胸肉)と食物繊維を摂取。
- 適度な運動:有酸素+筋トレで内臓脂肪・基礎代謝を改善。
- 良質な睡眠:7時間程度のリズムある睡眠で代謝を整える。
- ストレス管理:ストレスは肝機能の敵。深呼吸・趣味で解消を。
- 定期健診:ALT・AST・γ-GTP、腹部超音波で早期発見を。
【6】すぐ始められる具体アクション例
- 果糖飲料断ち → 水+レモンに
- 週3回ジョギング30分+筋トレ
- 野菜メインの自炊生活
- 毎晩睡眠7時間確保
- 毎月の検査で経過記録
生活日記や体重・検査数値の記録を並行しながら進めると、モチベーションが維持しやすくなります。
眼科院長ブログでのまとめ
- 果糖入りドリンクは肝臓にとって最も危険な“毒”
- 痩せていても起こる脂肪肝に、20代からの対処が肝心
- 「7つの習慣」で生活習慣を整え、具体アクションを通じて肝臓の健康を回復可能
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