ビジュアルスノウ

[No.2397] Visual snow(ビジュアルスノウ)を降雪視症候群として原先生が紹介しています

日本の眼科誌にVisual snow(ビジュアルスノウ)を降雪視症候群として原先生が紹介しています。その概要は以下の通りです。私は視界砂嵐症候群と呼称しています。

  • 降雪視症候群とは:視野全体に降雪時の風景やテレビのホワイトノイズのような像が出現する視覚症状に、羞明、視覚保続、内視現象、夜間視力障害などが合併する症候群。片頭痛の視覚前兆とは異なる。
  • 病態と発症機序:視覚情報処理システムやネットワークの機能異常によると考えられる。脳画像機能検査では右舌状回と左小脳前葉の代謝亢進や皮質抑制活動の減少が認められる。
  • 治療:確立した治療方法はない。ベンゾジアゼピン系薬剤、ラモトリギン、ガバペンチンに有効性があるとされるが、効果は定かではない。遮光やカラーレンズによる対症療法も試みられる。
  • 清澤は視界砂嵐症候群と翻訳しています。ウィキペディアは次のように説明します。
  • ビジュアルスノウ(Visual snow)は、視野の一部または全体に白い点や黒い点が見える視覚障害であり、視界砂嵐症候群とも呼ばれます123。この症状は、テレビ放送終了後のテレビ画面のスノーノイズのような砂嵐が視界に見えると報告されています。患者の多くは、明るい場所よりも暗い場所でより多くの砂嵐を視界に感じることがあります1

    ビジュアルスノウは、片頭痛との関連がしばしば報告されており、以前は片頭痛の前兆の文脈における視覚障害であると考えられていました。しかし、現在の研究結果によれば、ビジュアルスノウは独立した臨床像を持つものとされています14

    ビジュアルスノウの症状には、視界砂嵐以外にもスターバースト、残像の増加、フローター、トレイルなどの他の種類の視覚障害が含まれています。また、ビジュアルスノウによる片頭痛や前兆を伴う片頭痛も一般的です1

     

    病因はまだ解明されていないものの、ビジュアルスノウの治療法は確立されていません。一部の患者には抗痙攣薬が効果的であり、色付きメガネの着用も勧められています15

    ビジュアルスノウは、物心ついた時からあるいはそれより後で特に若い成人期に始まる突然の病気の発症がしばしば報告されています。正確な影響を受ける人々の数については詳細なデータは得られていませんが、慢性片頭痛と診断されることもあります15

     

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