眼科医療経済等

[No.3026] 医療情報取得加算及び医療DX推進体制整備加算とは?:

大学病院や基幹病院では眼科を始め各科のカルテの記載が既に電子カルテで行われるようになっています。私は眼科開業医ですが、紙カルテとオルカという日本医師会が開発した機材費以外には利用料のかからないレセプトコンピュータで診療を行っています。さて最近、「医療情報取得加算及び医療DX推進体制整備加算の取扱い」という言葉を聞くことが多くなりましたが、これは何のことでしょうか?なるべく詳しく教えてください。紙カルテにレセコンだけで電子カルテを導入していないと、この項目による請求は駄目ですか?現在の加算の金額はいくら程度ですか?
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医療情報取得加算および医療DX推進体制整備加算の概要について、そして、紙カルテとレセコンのみ使用している場合の条件、さらに、現在の加算金額について以下に説明します。

1. 医療情報取得加算の目的と要件

医療情報取得加算は、患者情報を電子的に管理・共有し、効率的な診療や情報連携を促進するための制度です。この加算を取得するためには、電子カルテがほぼ必須となっています。紙カルテでは、情報共有や管理の効率が十分でないと見なされるため、加算の条件を満たさない可能性が高いです。

金額

医療情報取得加算の金額は1回の診療につき 約2点 が目安です。具体的な点数は診療報酬改定により変わることがあります。

2. 医療DX推進体制整備加算の目的と要件

医療DX推進体制整備加算は、医療機関がICT(情報通信技術)を利用して患者情報の管理や医療連携の体制を整備することに対する評価です。こちらも電子カルテを使用していることが強く求められるため、紙カルテとレセコンだけでは要件を満たせません。また、地域医療ネットワークへの接続や、遠隔医療の導入を検討している場合にも有利です。

金額

医療DX推進体制整備加算は、1回の診療につき 約5点から10点 の範囲が一般的な設定です。

電子カルテ導入の必要性について

両加算を取得するためには電子カルテの導入がほぼ不可欠です。導入費用はかかるものの、将来的には加算を受けられるため、費用対効果が期待できます。もしDX加算によって電子カルテ導入にかかるコストの一部が回収できれば、長期的に診療の効率化や患者ケアの向上にもつながるでしょう。

現状のままでの対応

紙カルテとレセコンだけの環境で加算を得るのは難しいため、電子カルテ導入の検討が加算取得には必要になります。

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