◎ ブログを元に、最近の話題を取りまとめてこの「自由が丘清澤眼科最近の話題:長版)と、それから記事を厳選したメルマガの発信をしています。今回(7月7日)で73号です。メルマガ読者数は眼瞼痙攣患者さんを中心に782人になりました。(⇒視聴登録募集。ご登録はこちらから)、登録取り消しも簡単にできます。一度読めていたのに、最近メルマガ配信が中断したという方は、あなたの携帯電話の迷惑メールボックスに入った可能性がありますので当院職員にご相談ください。
① ご近所の話題など
◎ 自由が丘でランチ:「無邪気自由が丘南口店」で冷やし中華はいかがでしょうか
急に熱くなりましたので、今日は自由が丘駅南口前のラーメン店で冷やし中華を試してみました。「無邪気」とは「よこしまな心を持たない」こと。店主は23歳の時から「お客が店で過ごす30分で最大の食の喜びを届けたい」と務めてきたそうです。
◎ 八王子夢美術館 ますむらひろしの銀河鉄道の夜 完結編
宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」を絵に描き起こしたのがますむらひろし氏。その原画の一部に奥様が彩色して、出版。そのすべてを展示発表している展覧会です。先週見られなかった幻の展覧会を漸く見ることができました。今夜は七夕です。
◎ 日米の実効税率を比べて考える:われわれはいったい何パーセントの税負担をしているのだろうか?
トランプ大統領は大幅減税法案を通しました。アメリカの所得税上限は37%+州税。社会保障負担7.65%、平均実効税率は15-25%。日本より「働いた分だけ残る」感覚。米国は医療費の自己負担が大きく、社会保障は薄いそうです。それでも根異国式の方が良いかも。
◎ 自由ヶ丘でランチ:日本そば店町田屋のかつ丼。
先日は「ごえん」のとじないカツ丼を紹介しましたが、今回はたまらなくかつ丼が食べたくなって、開店時間に合わせて町田屋に行きました。かつ丼単品につゆと漬物がついて、900円です。街の古い店がそれなりに物価上昇に抵抗してくれていることを感じました。
◎ 原宿駅と千駄ヶ谷駅の間に位置する「宮廷ホーム」
大正天皇が重い病気で最後の静養に向かうために大正14年に作られました。今でも臨海線の東側にその形を残していますが、本線とは柵で分離されて信号機も使用が停止されています。原宿駅の北で少し離れたところに今も寂しく残されています。
◎ 世界情勢の裏側に迫る。トランプ大統領とイラン核施設攻撃の真相:
青山繁晴氏の動画「ぼくらの国会」で、青山氏はトランプ大統領はイラン核施設を攻撃してノーベル賞を狙っていると解説しています。爆撃されたイラン側は既に濃縮したウランを既に他所に移動させており、またミサイルで反撃されたアブダビの米軍基地からは航空機も人も避難済み。なんとも大掛かりなお芝居だったという事です。
◎ 米国ではテスラ社が「カメラだけで周囲を確認する」方式でのロボタクシー実用試験を始めたらしい
衝突を避ける自動運転システムですが、テスラ―社は光学カメラのシステムで、グーグル傘下の会社は多数の高価なセンサーを使っているようです。将来どちらに軍配が上がるかは未知数です。
②一般患者さん向けの眼科の話題
◎ 合成麻薬フェンタニルは目と関係があるか?米国への中国からの名古屋経由密輸事件を聞いて。
フェンタニルは強力な鎮痛作用を持つ合成麻薬で、がんの疼痛管理にも使われますが、強い中毒性があり危険な薬物です。近年、中国から米国への密輸の中継地として日本が使われた件が報じられ、米国に咎められる可能性があります。このフェンタニルは全身投与時には、地下鉄サリン中毒事件の時に見た様な両眼の著しい縮瞳(ピンポイント瞳孔)を示すことが知られています。
◎ ドライアイに対するコラーゲン製の涙点プラグ使用についての説明
ドライアイに使われる点眼薬はヒアレイン、ジクアス、レバミピドなど。しかし、本当に強いドライアイでは涙液の鼻腔への流出を物理的に抑えて眼表面に滞留する涙液の量を増やす方法が有効です。それがこの涙点プラグというものです。私は固体プラグではなく、液体コラーゲンプラグを使います。
◎ 点眼薬が足りない?—「こぼれ点眼」を防ぐために
「1か月で5本も使い切ってしまう」などと訴える高齢の患者さんがいらっしゃいます。中には「点眼薬が目に入らずにこぼれてしまっている」ケースも少なくありません。患者さんが正しく点眼できているかを確認するポイントを紹介します。このような患者さんには多本数の処方箋を出す前に、看護師の前で点眼してもらい、こぼしてしまう原因を探して、正しい点眼法の指導をします
◎ 帯状角膜症band keratopathyとは?角膜の表面にできる帯状の曇りと痛みについて。
角膜表面の瞼裂に相当する部分に石灰が白く沈着し、異物感や視力低下を起こします。長期にわたるぶどう膜炎などの炎症、腎機能低下や代謝疾患などでも見られることがあります。
③ 此処からは論文紹介など眼科のやや専門的、学術的な話題です
◎ 科学データとAI ― 「フェイクデータ」の時代にどう向き合うか?(論文要旨とコメント)
「大規模言語モデル(LLM)」は、私たちの生活だけでなく、医学や科学の研究の現場にも急速に広がっています。しかし、便利さの裏には大きな落とし穴もあります。今月号(2025年6月)のJAMA Ophthalmology誌では、「AIが作る偽の科学データ」の問題について警鐘を鳴らしています。
◎ 「鼻の呼吸にも”指紋”がある? 人それぞれの呼吸パターンが脳と心を映し出す」:論文紹介
鼻で行われる呼吸にもその人特有の呼吸パターンがあるという論文が発表されています。
◎ 米国での医学部入学前に始まる眼科の「表象の格差」とは?米国眼科雑誌の論説紹介
そもそも「表象の格差」とは何か?それは、ある分野に現れる人の分布が、人種などに比して不自然だという意味です。米国の眼科医に占める女性、黒人、ヒスパニックの割合は社会に占める各特性を持つ人の割合よりも少なく、(アジア人が占める割合は不均衡に多い)という論説が出ています。
④ 眼瞼痙攣、ビジュアルスノウなど神経眼科関連の話
◎ 眼瞼痙攣で処方されることのある漢方製剤は?
眼瞼痙攣を止められる漢方薬はありませんが、瞼の痙攣による気分抑うつには抑肝散加陳皮半夏が使われることがあります。患者さんに聞かれt、その他の可能性のある薬剤名と効能、注意点も調べてみました。
◎ ビジュアルスノウの理解と対応;ハン博士の動画の第3部紹介
前回に続きハン医師の新しいビジュアルスノウ症候群説明の動画がアップされました。先に第1部+第2部を紹介済みですが、今回は2種類の典型的な患者さんの説明をしています。これも患者さんの役に立つでしょう。
◎ まぶしさの中で願う事;七夕と眼瞼痙攣の話
七夕の7月7日は夜空を見上げて織姫と彦星の再開に思いをはせるロマンチックな日でけれども「夜空すら見上げられない」そんな辛さを抱える方もいます。和田先生は「星空が見たい」という著書で網膜色素変性の話を説明しましたが、眼瞼痙攣やその重症型の眼球使用困難症の方々も夜空を見上げられないと言えるでしょう。
このブログには眼瞼痙攣や神経眼科に関連した発信が多いです。(リンク⇒眼瞼痙攣の記事一覧をご覧ください)。今週で短かった梅雨も終わりました。体調に気を付けてお盆までまた走り続けましょう。
コメント