清澤のコメント：「疲れ目」と「眼精疲労」は別物です。
「疲れ目」は英語で「tired eyes」と言います。一方、「眼精疲労」は英語で「eyestrain」と言います。休憩したり睡眠をとることで回復するのが「疲れ目」、これらが全く回復せず、肩こり・頭痛・吐き気などにエスカレートするのが「眼精疲労」です。
「疲れ目」と「眼精疲労」は、症状の重さによって、表現が異なるのです。 疲れ目は、目の周りが重たく感じたり、目が乾いたりすることが多いです。また、長時間パソコンやスマホを使ったり、読書をしたりすることで起こることも多いです。一方で、眼精疲労は、目の周りだけでなく、肩こりや頭痛などの全身的な不調も現れます。
以上のように、「疲れ目」と「眼精疲労」は異なるものであり、それぞれに対する対処法も異なってきます。患者さんには適切なアドバイスが必要です。
以前、私はご指名を受けて眼精疲労の原因別分類と対処法を医学の辞書（「今日の治療指針2020年版2020年1月1日発行）にまとめました。その記事を下にリンクしますので参考になさってください。メガネやコンタクトレンズがあっているか？ドライアイなどの目の状況に対して仕事環境が整っているか？そして、緑内障や眼瞼けいれんなど単なる疲れ以外に眼や神経性の病気を持っていないかなど考えるべきことは多いです。
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