清澤のコメント:イギリスでは初診を担当する家庭医の役割が大きいという事が須田昭夫先生によって東京保険医新聞に投稿されていました。内科一般、救急、老年医学などはすべて家庭医の守備範囲に入り、治療が家庭医の手に余れば、病院で専門医の治療を受けることになる。とされていますが、その例の中に眼科が含まれていませんでした。単なる書き落としなのでしょうか?調べてみました。眼科も同じ流れの様です。(図はロンドンで最も有名な眼科のモアフィールド病院)
(Eye care pathway – Eye care digital playbook – NHS Transformation Directorate (england.nhs.uk))
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イギリスの眼科初診患者が辿る受診システムは以下のようになります:
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一次ケア:患者はまず一次ケア医療提供者、たとえば一般開業医(GP)や地域の視力検査士(optometrist)に相談します1。
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紹介、助言、ガイダンス:必要に応じて、一次ケア医療提供者は患者を眼科専門医に紹介します1。また、一部の地域では、一次ケア視力検査士が紹介経路を通じて不必要な紹介を減らす役割を果たしています2。
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診断:眼科専門医は患者の症状を評価し、必要な診断テストを行います1。
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外来治療:診断結果に基づいて、適切な治療が提供されます1。これには薬物療法や手術などが含まれます。
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日帰り手術:必要に応じて、患者は日帰り手術を受けることがあります1。
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地域共有ケアと自己管理:治療後、患者は地域のケアプロバイダーと協力して自己管理を行うことがあります1。
このように、イギリスの眼科医療システムは段階的で包括的なアプローチを採用しており、患者が必要なケアを適切な時期と場所で受けられるようにしています。
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