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[No.2395] 韓国;患者と医療従事者は苦境。 研修医の病院離脱。

患者と現場の医療従事者は苦境に 研修医の病院離脱4日目=韓国

◎清澤のコメント;日本医師会が武見太郎会長時代に保険医総辞職を打ち出して、政府の方針に抵抗した2つの事件を思い起こしました。

  • 昭和36年(1961年):日本医師会は、政府が提案した「制限診療」(医療費の上限を設ける制度)に反対し、全国一斉休診を実施しました。この休診は、約2週間続き、政府は制限診療を撤回することで妥協しました。
  • 昭和46年(1971年):日本医師会は、厚生省が示した「審議用メモ」(診療報酬の包括制や薬剤費の削減などを含む)に反対し、7月1日から保険医総辞退に突入しました。この総辞退は、43都道府県が参加し、約1か月間続きました。政府は、武見会長と佐藤栄作首相、斎藤昇厚相との会談で12項目の合意を得て、総辞退を収束させました。

これらの事件は、嘗ての日本医師会の強い影響力と、政府との対立を示すものでした。武見会長は、医師の利益と医療の質を守るために、強硬な姿勢をとりました。しかし、一方で、医師の技術を正当に評価することや、開業医が病床を持たないことなど、医療改革にも積極的でした。

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  • 医師団体は医療の質が低下すると主張して反発。研修医は集団で辞表を提出して抵抗する構え。様々な指摘や論点があるが、事態は混迷している
  • 専攻医の退職届提出:韓国の専攻医の7割が政府の医療政策に反対して退職届を提出し、病院に出勤しない状況が続いている。
  • 政府の圧力と医師側の対立:政府は専攻医に業務開始命令を出し、免許停止や捜査の可能性を示唆したが、医師団体は専攻医の決定を支持した。
  • 患者と現場医療従事者の苦境:専攻医の不在により、手術や救急治療が遅れたり中止されたりするケースが多発し、患者の健康と命が危険にさらされている。現場に残る医療従事者も過重な負担に耐えている。

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