最近「バイオシミラー」なる薬剤の話を聞くことが有る。この概念と、それによって作られ上市される製品の利点と欠点を説明したい.
2024年4月25日(木)19:00から甲州街道眼科ブラッシュアップセミナーで杏林大学眼科非常勤講師、武蔵野眼科山本亜希子先生が「バイオシミラーを用いた抗EGF治療」を話されます。登録URL(https://x.gd/hLCTT)
バイオシミラーは、特許期間が終了したバイオ医薬品と同等の有効性や安全性、品質が確認された後続のバイオ医薬品を指します。眼科領域においてもバイオシミラーが承認されており、特に血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を標的とする疾患に使用されています。以下に詳細を説明します。
- 治療標的:血管内皮細胞増殖因子(VEGF)
- VEGFは眼内の血管透過性亢進や血管新生に重要な役割を果たしています。
- 糖尿病黄斑浮腫や加齢黄斑変性などの疾患に対する抗VEGF抗体薬が使用されています。
- 利点:
- 高い治療効果と少ない副作用
- 広範な適用範囲
- 危惧される点:
- 後発品と言っても製造が難しく、価格が高い
- 品質の類似性を確認するための試験が必要
バイオシミラーは医療費削減に寄与する一方で、患者さんには高額医療費助成制度があるため、メリットが感じにくいこともあります123.
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