ご近所の話題

[No.2556] 第128回日本眼科学会 拝聴

清澤のコメント:開業中の身ゆえ、昼休みと患者さんの切れ目を縫って、ネットのライブ中継で西田教授の特別講演と評議員会指名講演3題を拝聴しました。このように主要演題を聞いたのは本当に久しぶりです。 日本語の文法的には、このテーマ設定には無理があります。

◎ 特別講演 1幹細胞医療の将来性とインパクト 西田 幸二(大阪大)

彼の研究の流れを4つの時期に分けて話されました。研修医時代に阪大の田野教授に研究を勧められたというエピソードから話され、東北大教授から阪大教授に転じられてからさらに眼オルガノイドの作成など先進的な研究をリードしておいでなのがよくわかりました。眼オルガノイドでは培養した眼組織が後眼部から網膜、水晶体、角膜と眼の器官を構成して行くという写真が印象的でした。

 ◎ 評議員会指名講演

〇 視覚とニューロサイエンス 再生医療による視機能再建 万代 道子(神戸市立神戸アイセンター病院)

iPS細胞を用いて網膜色素上皮細胞を作り、これを臨床に応用するというお話です。

〇 光生物学による眼疾患治療開発 栗原 俊英(慶應大);

網膜の光受容機能を持つ神経節細胞の発見と、新たに開発したおプシンを使って失明した人に光覚を復活させようという試みを紹介しました。多くの研究員と豊富な資金を得て研究を進めておいでです。きれいなイラストと動画で飽きさせない発表でした。

〇  Strabismus in Ophthalmology 後関 利明(国際医療福祉大・熱海)

最近は斜視手術を行う眼科施設が減ってきているという話から始め、眼窩プーリの破綻で起きる老人のサギングアイシンドロームに関する研究成果を話されました。地道な研究ですが重要な発表です。。

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