眼瞼疾患

[No.3138] 霰粒腫の切除を勧める際の説明例:

成人の霰粒腫の切除手術についての説明

症状

霰粒腫は、まぶたの内部に小さなしこりができる病気です。初期は痛みがなく、しこりだけが目立つことが多いですが、炎症が強い場合は赤みや腫れを伴うこともあります。大きくなると違和感や視界の妨げになることがあります。

原因

まぶたのマイボーム腺(脂分を分泌する腺)が詰まり、分泌物がたまることで発生します。寝不足が続いた時などにできやすいです。細菌感染は伴わないことが一般的ですが、炎症が続くと腫れが大きくなることがあります。

処置の適応

  • 自然に吸収されない場合
  • しこりが大きくなり、違和感や視力障害を引き起こす場合
  • 繰り返し炎症を起こし、痛みや赤みが続く場合

このような場合、切除手術が勧められます。

手技の概要

  1. 局所麻酔:まぶたに局所注射で麻酔を行い、痛みを抑えます。
  2. 小切開:血を止める挟瞼器で挟んだうえで、まぶたの裏側から小さな切開を加え、しこり(内容物)を取り除きます。
  3. 縫合の必要なし:通常、まぶたの裏側からの処置なので縫合は不要です。表面に傷跡が残ることもありません。
  4. 所要時間10分~15分程度の短時間で終わります。

術後の経過観察

  • 手術後は軽度の腫れや内出血が起こることがありますが、数日で落ち着きます。
  • 点眼薬や軟膏が処方され、感染予防や炎症抑制を行います。
  • 手術後1週間程度は目をこすらないよう注意が必要です。
  • 数日後に診察を行い、経過を確認します。

注意点

  • 再発することもありますので、まぶたの清潔を保つことが大切です。
  • 切除後も違和感や腫れが続く場合は、再度受診してください。
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