清澤のコメント:ESCHENBUCH JAPANの佐藤さんが当医院を訪問してacunis FL-41フィルターレンズの説明をしてくださいました。具体的な商品カタログの部分を省いて採録します。同様の説明は間もなく公表されると伺っています。私も以前にFL-41 の原液を米国から個人輸入して某レンズメーカーにレンズを染めて試作品を入手してみたことが有り、その製品が市販されるということに期待しています。
――――いただいた情報です―――
FL‐41フィルターレンズとは; acunisに搭載される「FL -41」フィルターは、不快なまぶしさから目を 保護し、 片頭痛、外傷性脳損傷、その他の目の状態による光過敏症の人の症状を緩和すると海外の研究で報告されています。 急性光過敏症は、片頭痛や他の眼疾患の一般的な副作用であり、 それらの症状を悪化させる可能性があります。
世界の頭痛、片頭痛の状況
- 成人の頭痛障害の有病率は約50%、世界の成人の半分から4分の3が頭痛を患う
- この内の30%以上が片頭痛に苦しんでいると推定 =>毎月15日以上の頭痛は、世界の成人人口の1.7〜4%に影響を及ぼしている。*1
- 頭痛は痛みを伴うだけでなく、障害を引き起こし、 2013年の世界疾病負荷研究(GBD)では、片頭痛自体が、 YLD(疾病により障害を余儀なくされた期間)は、世界で6番目に高く、頭痛障害は全体として3番目に高い*1
- ヨーロッパでは、片頭痛の年間有病率は男性で6〜15パーセント、女性で14〜35パーセントと特に女性の有 病率が高いとされている。*2
日本における頭痛、片頭痛の状況
- 日本では、成人の約8.4%が片頭痛にかかっていると報告されており、前兆症状は、「キラキラした光」「ギザギザの光が視界にあらわれ見えづらくなる(閃輝暗点)」といった視覚性の症状が最も多い(90%以上) *3
- 京都頭痛宣言(2005年10月9日)*4
- 日本だけでも800万人におよぶ有病率
- 片頭痛発作により毎日60万人が苦痛を感じている
- 頭痛による生産性の低下により、毎年2,880億円の経済的損失をもたらしている
片頭痛と羞明
- 片頭痛 →世界中で、約10〜15パーセントの人々が患っていると言われ、特に女性の有病率が高い →最も影響を受ける年齢層は35〜45歳 →痛みは、繰り返しの頭痛発作の形で現れる(最大72時間続く可能性有) →特徴・・・痛みは大抵首から始まり、頭の片側に移動し、脈動でズキズキする →片頭痛の最も一般的な副作用の1つに羞明(まぶしさ)がある
片頭痛と羞明② • 羞明が引き起こす問題
→通常の明るさ(屋内または屋外)への過敏症
→不快感(痛み)
→ドライアイの後遺症の可能性を含むまばたきの頻度の減少、充血
→目の斜視またはうつ病
→通常の露光に対する片頭痛関連の眼の過敏症は、 片頭痛発作の80〜90パーセントで発生すると言われる
- 網膜神経節細胞(ipRGC) →片頭痛に関連することが多い羞明の原因であると考えられている。
→目の光の主な伝導体で脳を制御し感度を最大にする。
acunisに搭載されるFL-41レンズの効果
- 青・緑色光波長範囲(480 nm〜520 nm)の透過率を低減
→片頭痛患者が特に不快に感じる480 nm〜520 nmの波長域をカット
→484 nm付近の波長範囲に集中することにより、目が周囲に順応防止も可能
- 研究(対象:片頭痛に苦しむバーミンガムの子供たち)
→1990年代初頭、イギリスのバーミンガムで行われた研究プロジェクトで、FL-41を使用しその効果が報告 されました。この研究では、片頭痛のある子供たちはFL-41を着用し、その効果を研究しました。
結果、FL-41を着用した子供たちの光感度が改善され、片頭痛の頻度と重症度が軽減されることを発見し報告しました。
現在では、特にアメリカ・ユタ大学を中心に研究が重ねられており、FL-41レンズはこれらの症状の治療、 緩和を目的に使用されています。
下のリンクは先日記載した私のブログ記事です。
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