自由が丘 清澤眼科について

[No.3610] 自由が丘清澤眼科最近の話題(長版) 68号;6月2日( 月曜日)

 ◎ ブログを元に、最近の話題を取りまとめてこの「自由が丘清澤眼科最近の話題:長版)と、それから記事を厳選したメルマガの発信をしています。今回で68号です。メルマガ読者数は眼瞼痙攣患者さんから一般眼科疾患患者さんに広がり、750人ほどになりました。(⇒視聴登録募集。ご登録はこちらから)、登録取り消しも簡単にできます。一度読めたのにメルマガ配信が中断した方は、あなたの携帯電話の迷惑メールボックスに入った可能性がありますので当院職員にご相談ください。

① ご近所の話題など 

◎ 自由が丘でランチ:SHIRO CAFE というヴィ―ガン料理が得意なカフェです。

天井と床が白くて美しいカフェで、元はヴィ―ガン料理専門でした。最近はそれ以外の料理にも門戸を広げていたのですが、残念ですが近く閉店だそうです。そこで、このほかの菜食主義者向けの食堂も紹介して置きます。

自由が丘のランチ:「SHIRO CAFE」

◎ 自由が丘で春のお祭りが3つ同時に開かれました

5月24(土)-25日(日)には自由が丘駅周辺で3つの催事が行われました。春のマリークレール祭り、THE J 自由が丘マルシェ、Jiyugaoka PLAYです。それぞれに趣向を凝らして行われ、植木市、ステージ上での音楽演奏、露店など多くの人出でにぎわいました。

自由ヶ丘でお祭り(2025.5.24-25)

◎ 駅前工事で見られる大型トレーラーの特異な動き

トレーラー、殊に長尺の鉄骨を積んだ長いトレーラーは目的地の工事現場に駐車するときに特異的なハンドル操作を見せてくれます。通常に前進で曲がろうとすると大きな内輪差を生じますから、それを避けるためにバックでしかも先頭の部分で荷台を引き回して押し込む様にして目的の場所に入れています。別の工事現場の物ですが動画もご覧ください。

駅前工事で見られる大型トレーラーの特異な動き

②一般患者さん向けの眼科の話題

◎ 子供が生まれて100日目に行われる「お食い初め」と新生児の眼の健康:

赤ちゃんが生まれて100日目に行われるお食い初め(おくいぞめ)という行事があります。尾頭付きの鯛などを子供の口に付けて、その子が一生食物に困らないこととその子供の健康を祈る行事です。また、赤ちゃんには新生児のうちに親が気付いてあげるべきいくつかの眼疾患がありますので、それを紹介します。

子供が生まれて100日目に行われるお食い初めと新生児の眼の健康

②一般患者様向けの話題

◎ 眼がねちゃねちゃすると訴える「マイボーム腺機能不全」とそれに伴うドライアイへの処置なら

この状態には温罨法とリッドハイジーン(瞼の清潔操作)が勧められます。すえに何回か紹介していますが、先ず瞼を温めてマイボーム腺の開大を促し(温罨法)、次いでティーツリークレンジングなどで瞼の縁を洗う事(リッドハイジーン)をお勧めします。気長にひと月以上行ってください。きっと効果が現れることでしょう。動画付き記事です。

マイボーム腺機能不全とそれに伴うドライアイへの処置なら

◎ 「急に視野の中にある視神経の影であるマリオット盲点が拡大し、光視症などの視覚陽性現象も示し、時に視力低下も伴うことがあるが、それに対応する眼底変化は乏しいと」いう急性盲点拡大症候群という稀な疾患があります。アズールAZOORなどミューズMEWSなどこれに近縁の網膜疾患もいくつかあります。

盲点が拡大する急性特発性盲点拡大症候群(AIBSE; Acute idiopathic blind spot enlargement)

◎ 上斜筋ミオキミア(superior oblique myokimia)に対するオフラベル治療としてのベータ遮断薬

上斜筋ミオキミアは、眼球の微細な不随意運動を引き起こす稀な神経眼科疾患です。本記事では、SOMの症状、原因、対処法に加え、ベータ遮断薬点眼液(ベータブロッカー)の使用経緯とその効果について解説します。(6月3日修正)

上斜筋ミオキミア(superior oblique myokimia)に対するオフラベル治療としてのβ遮断薬点眼

③ 此処からは論文紹介など眼科のやや専門的、学術的な話題です

◎ 大人のぶどう膜炎:疫学と治療の最前線:JAMA(米国医学会雑誌)総説論文紹介

ぶどう膜炎は「ブドウ膜」に炎症が生じる疾患です。発症は2050歳代に多く、主に前部、中間部、後部、汎(全体型)に分類されます。高所得国では感染性ぶどう膜炎の原因としてトキソプラズマ症、ヘルペス、結核、HIVなどが主で全体の1020%を占めますが、半数近くが特発性(原因不詳)です。ベーチェット病などの全身性自己免疫疾患とも関連しています。

【大人のぶどう膜炎:疫学と治療の最前線】JAMA 総説の紹介

◎ PTSD治療と眼球運動:トラウマへのアプローチと眼科との接点: 

外傷後ストレス症候群(PTSD)の治療に関する総説論文が発表されており、米国では6%の人が一生の間に一度はPTSDを経験するとされています。その論文の中で眼球運動とトラウマ想起を組み合わせることでPTSDを治療するという方法が紹介されていました。当医院でも認知行動療法などを想定して既に臨床心理士に神経眼科疾患の治療に参加してもらっておりますが、今後このような治療法も取り入れて行けたらと思います。

PTSD治療と眼球運動:トラウマへのアプローチと眼科との接点

◎ 喫煙関連癌の減少により、癌による死亡者数が減少。JAMAアメリカ医師会雑誌記事紹介:

社会の嫌煙化で、喫煙関連の癌はこのところ年に2%程度の減少傾向があり、癌による死亡も全体として減少傾向にあると、米国医師会雑誌JAMAが報じています。一方、婦人科関連の癌などは増加傾向にあるそうです。

喫煙関連がんの減少により、がんによる死亡者数が減少 JAMA記事紹介

◎ 米国における「サイトニュートラル政策の新たなビジョン」」論文紹介

トランプ政権下では社会全体の大規模な医療費削減のために、大病院で慎重な手術をしても、外来手術センターで簡易に手術をしても同等の医療費しか支払わないという医療費における「サイトニュートラル政策」が米国で始まりそうな機運です。米国医師会雑誌記事の紹介です。

米国における「サイトニュートラル政策の新たなビジョン」:論文紹介

④ 眼瞼痙攣など神経眼科関連の話

MPO法人目と心の健康相談室:ご賛助のお願い

眼瞼痙攣友の会で研究発表補助寄付のお願いをいたしましたが、この受け皿としての「目と心の健康相談室」賛助金申込書が出来ました。

NPO法人目と心の健康相談室:ご賛助のお願い

◎ ビジュアルスノウ症候群の理解と治療に向けた研究の紹介

ビジュアルスノウイニシアチブという海外の患者会はビジュアルスノウに関する研究に支援を行っており、その概要がホームページに出ています。例えば、✅ バイオマーカーと病態生理学 ✅ VSSの病因 ✅ 薬物療法のアプローチ ✅ 神経視覚学的リハビリテーション療法(NORT) ✅ VSSに適応されたマインドフルネス認知療法(MBCT-Vision) ✅ 経頭蓋磁気刺激(TMS)および反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)その他が挙げられています。

ビジュアルスノウ症候群の理解と治療に向けた研究の紹介

このブログには眼瞼痙攣や神経眼科に関連した発信が多いです。(リンク⇒眼瞼痙攣の記事一覧をご覧ください)。5月も終わりました。体調に気を付けてお盆までまた走り続けましょう。

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