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[No.3612] 自由が丘で目と心を癒すカフェ時間:Alpha Beta Coffee Club 初訪問記

自由ヶ丘でランチ:

自由が丘で目と心を癒すカフェ時間:Alpha Beta Coffee Club 初訪問記

自由が丘駅から徒歩4分、すずかけ通りの北寄りにひっそりとたたずむ「Alpha Beta Coffee Club(アルファベータ・コーヒークラブ)」。スタイリッシュな外観と、城郭のように整えられた清潔感ある佇まいが、どこか「入りづらい」と感じさせるのも事実で、私もこれまで前を通り過ぎるだけの日が続いていました。クラブというので料理教室でもやっているのかと思っておりました。

しかし本日、ようやく扉を開け、初めて店内に足を踏み入れました。

■ 店舗基本情報

  • 住所:東京都目黒区自由が丘2-10-4 ミルシェ自由が丘1F

  • 電話番号:03-5726-8433

  • 営業時間:平日 9:00~18:00、土日祝 8:00~18:00

白と木を基調とした落ち着いた空間には、北欧風のインテリアが心地よく配され、午後1時過ぎにはすでに10人以上のお客さんがそれぞれにノートパソコンやスマートフォンを操作しながら静かに過ごしていました。皆、まるで自分のリズムで“眼を休める”時間を作っているように見えたのが印象的でした。

■ 今日のランチ:クロックムッシュとホットアメリカン

私が本日注文したのは、クロックムッシュとホットのアメリカンコーヒーのセット。青物と根菜のサラダが量も多く満足できました。

うすめのカンパーニュ風パンの間には、ハムとチーズがとろけるように挟まれており、上にはとろけるグリュイエールチーズが贅沢に。程よく香ばしく、ナイフを入れたときの“サクッ”という音も心地よい一品でした。

ホットアメリカンは、やや浅煎りで、酸味と香りがしっかり立った上質な味わい。原液にお湯を入れて調整していました。目が覚めるというより、穏やかに覚醒するような感覚で、診療の合間の「一呼吸」にぴったりでした。

■ 目にやさしい環境としてのAlpha Beta Coffee

このカフェの最大の特徴は、自然光を取り込む大きな窓と、目に優しい間接照明。白熱灯のようなまぶしさがないため、眼精疲労を感じている方や、スマホやPCのブルーライトから解放されたい方には最適な環境です。

加えて、メニューには緑黄色野菜たっぷりのキヌアサラダや、アボカドを使ったオープンサンドなど、抗酸化成分を豊富に含む食材が揃っており、「食から目をケアする」という意味でも注目すべき場所です。

■ 最後に:診療後の立ち寄り処としての価値

日々の診療のなかで、「目が疲れる」「眩しくてつらい」と訴える方が増えています。そんな方には、サプリメントや点眼だけでなく、「環境の中で目を休める時間」を提案することも、眼科医としてのひとつの役割と感じます。

本日初めての訪問となったAlpha Beta Coffee Clubは、その意味で非常に“眼にやさしいカフェ”でした。今後も患者さんや同業の先生方に、さりげなくお勧めしたい場所のひとつになりそうです。

追記:クロックムッシュとクロックマダムとは

フランスのカフェで定番の軽食メニュー「クロックムッシュ(Croque-Monsieur)」と「クロックマダム(Croque-Madame)」は、フランス語圏では朝食や軽いランチとして親しまれています。それぞれの語源と内容は以下の通りです。


クロックムッシュ(Croque-Monsieur)

語源:

「croque」は「かじる」「カリッと音を立てて食べる」という意味の動詞croquerから来ており、clock(目覚まし時計)ではありません「monsieur」は勿論「紳士」の意味です。直訳すると「カリッとした紳士」となりますが、しゃれた表現で「気取った男性向けの軽食」や「上品なトーストサンド」といったニュアンスがあります。

料理の内容:

基本的にはハムとグリュイエールチーズ(またはエメンタールチーズ)を薄切りパンで挟み、バターを塗って焼いたホットサンドです。表面にベシャメルソース(ホワイトソース)やチーズをかけてオーブンで焼くこともあり、カリッと香ばしい食感と濃厚な味わいが特徴です。


クロックマダム(Croque-Madame)

語源:

「Madame」は「夫人」を意味し、クロックムッシュの上に目玉焼きをのせたスタイルから、帽子をかぶった女性の姿を連想したことが由来とされています。帽子=目玉焼きという、見た目から生まれた愛称です。

料理の内容:

基本構成はクロックムッシュと同じですが、最後に目玉焼きをのせて仕上げます。卵の黄身を割ってとろりと広がる濃厚な味わいが、全体の味をさらに豊かにします。食べ応えが増すため、より満足感のある一品となっています。


まとめ

クロックムッシュとクロックマダムは、どちらもトーストとチーズ・ハム・(ベシャメルソース)を基本としたフランスのカフェ飯の定番です。シンプルながらフランスらしいエスプリと工夫が詰まった料理で、日本のカフェやベーカリーでも人気が高まっています。カリッと焼かれたパンとチーズの香りが、日常のひとときを少し贅沢にしてくれるメニューです。

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