社会・経済

[No.4197] 青山繁晴 僕らの国会 流行語大賞にノミネート「オールドメディア」の要旨です。

ユーチューブ動画:青山繁晴 僕らの国会の 要旨です。

要旨

2025117日に収録された「青山繁晴チャンネル・僕らの国」では、参議院議員青山氏と公設第一秘書の三浦氏が「流行語大賞ノミネート『オールドメディア』」をテーマに語った。青山氏は、自身がこの言葉を最初に使い始めたと確信しており、その発端は少なくとも2012年頃、早ければ2010年代初頭に遡るという。もともとは皮肉や批判ではなく、新聞やテレビに携わる若い記者への警鐘として使った言葉だったと述べている。

青山氏によれば、「オールドメディア」という言葉は、新聞・テレビといった既存メディアが硬直化し、国民の信頼を失っていく現状を指す。若い記者が理想を持って入社しても、会社の権力構造に取り込まれ、上司やデスクの意向に従う記事作りに終始してしまうことが問題だと指摘。報道機関が本来の使命である「国民のための報道」から逸脱し、政治権力や社内序列の意向に左右されている現実を憂慮した。

また、新聞販売の現場では高齢化が進み、7090代の配達員が支えているのが現状であり、新聞配達制度そのものが崩壊寸前にあると指摘した。こうした構造的問題から「いずれマスメディアは自壊する」との危機感を示し、若い世代には「自分の人生を会社に捧げるのではなく、国民と祖国のために報道せよ」と訴えた。

青山氏はこの「オールドメディア」という呼称を、メディア批判ではなく「再生への呼びかけ」として使っていると説明。祖国と国民の味方となる報道機関があれば、その中から生き残るオールドメディアも生まれるだろうと述べた。ブログ読者の記録によると、20171114日の『虎ノ門ニュース』でも同語を使用しており、ネット上でも早期から定着していたという。

三浦氏は、新聞・テレビ報道の偏向が視聴者にも可視化されつつあり、「報道が政治的主張に傾いている」ことを多くの人が感じ始めていると指摘した。これをきっかけに人々が自ら情報を取りに行くようになることは望ましい流れだと評価。青山氏も、インターネットが持つ「情報の民主化」という側面に言及し、匿名性の危険を認めつつも、ネットを通じて企業体を介さず個人が発信できる時代を肯定的に捉えた。

番組後半では青山氏の著書『絶望を打つ』への感想が紹介され、視聴者が「政治と報道に絶望していたが、青山氏の活動を見て希望を取り戻した」と述べたことに感謝を表明。また、1221日に神戸で予定されている独立講演会への参加を呼びかけた。

最後に青山氏は、報道の使命を取り戻すには「誰のために働くのか」を改めて問い直す必要があると強調。オールドメディアの衰退を単なる時代の終焉ではなく、「情報の主権を国民に取り戻す転換点」と位置づけた。

出典
青山繁晴・三浦麻未『青山繁晴チャンネル・僕らの国』(令和7117日収録)テーマ「流行語大賞ノミネート『オールドメディア』」。

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