自由が丘 清澤眼科について

[No.4232] 自由が丘清澤眼科通信の歩みと、これからの3年に向けた新しい取り組み

自由が丘清澤眼科通信の歩みと、これからの3年に向けた新しい取り組み

自由が丘清澤眼科医院を開院してから、4年になりました。その間、私は「完成形をあらかじめ決めない」という方針で日々の診療に向き合ってきました。患者さんがその日に抱えている症状や不安に合わせて説明し、その内容を丁寧に文章にまとめる。そうした積み重ねが形となり、当院のブログ「自由が丘清澤眼科通信」は、気が付けばあらゆる眼科疾患を網羅する新たな情報源になりつつあります。

目のかすみや飛蚊症から、緑内障、眼瞼痙攣、ビジュアルスノウ症候群のような専門性の高いものまで、毎日の診療の現場から生まれた言葉で、症状・診断・対処法をできるだけ分かりやすく整理しようと試みてきました。これを毎週一度ブログ上で「最近の話題:長版」としてまとめ、さらにその週の記事の中から選んだ8本の記事を「自由が丘清澤眼科メールマガジン」として配信する、という取り組みを約2年間続けています。現在登録者数は900人余であり、来院患者さんには届いているかを伺っています。

ブログとメルマガを通して、当院を長く受診してくださっている方々、あるいは新しく来院された方々との「情報の橋渡し」が少しずつできてきたと感じています。4年という時間の中で、当院の形がようやく整ってきたという手応えもあります。

さて、最近「脱税理士・菅原君」という動画を見ていると、小さな事業者こそ“3年先を見据えた収益力の強化”が必要だと語られていました。医療機関も例外ではありません。患者さんに質の高い医療を提供し続けるためには、クリニックの基盤を整え、持続可能な運営をしていくことが欠かせません。そこで、これまでAIと一緒に整理してきた内容をもとに、今後当院で取り組めるいくつかの方向性をまとめてみたいと思います。

まず第一に、患者さんの満足度をさらに高めていくことです。当院は「説明の丁寧さ」を評価していただくことが多く、ここを一層磨いていくつもりです。初診の段階から納得いただける説明ができれば、紹介や口コミも自然と広がります。ブログ記事やメルマガでの情報発信も、来院前の安心感につながっていますから、この流れを大切に育てていきます。

第二に、生産性を高めるための小さな改善です。検査の導線を整え、視野検査やOCTなど、診療の質向上につながる検査について、その必要性をよりはっきり説明し、患者さんが理解しやすくなるようにします。院内掲示やQRコードからブログ記事へ誘導するなど、情報を「見える化」する工夫も有効です。

第三に、地域とのつながりをより深めていくことです。自由が丘の街の魅力を紹介する記事や、地域のお店のレビューは、多くの読者に楽しんでいただいています。医療と街の魅力をつなぐことで、地域の中で“親しみを持って受診できるクリニック”としての役割がはっきりしてきます。専門性の高い記事とのバランスを今後も意識していきます。地域の医師会にもなるべく参加したいと思います。

第四に、定期的な来院につながる仕組みを整えることです。緑内障や加齢性眼疾患のチェック、また小児の近視進行予防の相談など、継続して診ることに意味のある疾患は多くあります。患者さんが“定期的に目を守る”という意識を持てるよう、当院としても案内の工夫を続けます。

第五に、今後の3年間で少しずつ設備やデジタル環境を整えていくことです。電子カルテの導入は大がかりですが、将来的には業務の効率化に大きく寄与します。スタッフの業務負担を減らすことで、診療そのものにより集中できる環境が整います。

こうした取り組みを積み重ねていくことで、自由が丘清澤眼科医院は今後も、地域の皆さまに安心して受診していただける場所であり続けたいと考えています。医療の質と経営の安定は両輪です。これからの3年も、患者さんに役立つ情報を丁寧に発信しながら、よりよいクリニックづくりに取り組んでまいります。

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