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[No.4291] 自由が丘でランチ:七結びビル地下の新しいポルトガル料理店(マヌエルのワインと小皿料理)

自由が丘でランチ:七結びビル地下の新しいポルトガル料理店

 自由が丘駅近く、「七結び」の名で知られる複合ビル。その地下1階に、少し遅れて開業したポルトガル料理の新しいレストランがあります。

路面にはポルトガルの国旗がはためいており、以前から「いつかは利用してご報告しよう」と思っていた店でしたが、それが本日ようやく実現しました。Manuel Vinho e Petiscos(マヌエル ヴィーニョ エ ペチスコすと発音します。意味はマヌエル(おそらく創業者・象徴的人物名)とワインと小皿料理」という意味合いになります。

地下へ降りる階段の壁には、雄鶏(おんどり)の姿が描かれています。これは単なる装飾ではなく、ポルトガル文化を象徴する意匠です。

ポルトガルには「バルセロスの雄鶏(Galo de Barcelos)」という有名な民話があり、雄鶏は正義・信仰・幸運の象徴として国民に広く親しまれてきました。

La photo 2021 Plat de Forges-les-Eaux au coq, don de l’Association des Amis du Musée.jpg a été réduite de 93.69 % le Mardi 07 Septembre 2021 à 15:09 par Photo Réducteur v4.10 à télécharger sur http://www.emjysoft.com/

私がしばらく研究で滞在したフランス・ノルマンディー地方では「Coq de Normandie」という言葉があり、雄鶏が土地の誇りや力強さを象徴する(絵皿参照)のと同様に、ポルトガルでも雄鶏は地域文化と深く結びついた存在です。

この階段の絵からも、料理だけでなく空間全体でポルトガルらしさを伝えようとする、この店の控えめながらも心のこもったデザイン意識が感じられました。

シェフの出自とポルトガル料理との出会い

この店のシェフは日本人ですが、ポルトガルでの滞在経験を通じて現地の食文化に親しんできた料理人です。

ポルトガル料理は、魚介の印象が強い一方で、実は肉料理やパン料理も非常に充実しており、素朴ながら滋味深い家庭料理が多いのが特徴です。そうした料理を、日本でも気軽に味わってもらいたいという思いから、この店を開いたとの記事がありました。

店内と週末ランチの様子

店内は2席のテーブルを14組、計28席

この日は土曜日のランチタイムでしたが、ほぼ満席で、自由が丘らしく落ち着いた賑わいを見せていました。地下にありながら閉塞感はなく、ゆっくり食事を楽しめる空間です。

定食の筆頭にあった名物料理

今回いただいたのは、ランチ定食の筆頭に掲げられていた料理。

これはポルトガル北部・ポルト発祥の名物料理、**「フランセジーニャ(Francesinha)」**です。

フランセジーニャは、

  • パンで

  • 鶏肉やハムなど複数の肉を挟み

  • その上からチーズをたっぷりかけて焼き上げる

という、非常にボリュームのある料理です。

本場ではさらに濃厚なソースをかけますが、こちらでは日本人向けに程よく調整されており、それでも十分に食べ応えがありました。

ランチの構成と満足感

この日のランチは、

前菜(ハムなどの盛り合わせ)とサラダに続き、

このフランセジーニャが供されました。

正直なところ、ここまででかなり満腹になり、完食には少し気合が必要でしたが、その後にプリンとコーヒーが付きます。

これだけの内容で2,500円

自由が丘のランチとしては、十分にリーズナブルと感じられる価格設定です。

まとめ

七結びビル地下のこのポルトガル料理店は、

  • ポルトガル文化を空間と料理の両面で丁寧に表現し

  • 名物フランセジーニャをランチで楽しめる

  • 週末には満席になることも多い、注目の一軒

でした。

路面に掲げられた国旗や、階段の雄鶏の絵が気になっていた方には、ぜひ一度足を運んでみてほしい店です。

自由が丘でのランチの選択肢として、記憶に残る一軒だと思いました。

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