ブログを元に、最近の話題を取りまとめてこの「自由が丘清澤眼科最近の話題:長版)と、それから記事を厳選したメルマガの発信をしています。今回で102号。メルマガ読者数は患者さんを中心に(1月18日で)960人になりました。(⇒視聴登録募集。ご登録はこちらから)、登録取り消しも簡単にできます。さて、一度読めていたのに、最近メルマガ配信が中断したという方は、あなたの携帯電話の迷惑メールボックスに入っている可能性がありますので来院時に当院職員にご相談ください。
① ご近所の話題など
◎ 鼎泰豐 自由が丘 デュ アオーネ店(ディンタイフォン)台湾点心の名店、でランチ
スーパーマーケットのピーコックが入っているビルの3階にあり、テラス席と店内席がある台湾点心の名店ですが、「ていたいほう」とは読まず「ディンタイフォン」と読みます。麺などを選べば2000円に収めることができ、上質な時間に大層満足できます。
◎ 久米宏さんを偲んで ―「見ること」の重みと言葉の責任を教えてくれた人―
2026年1月、テレビ界を長年にわたり牽引してきた久米宏さんが、81歳で逝去されました。40年以上にわたり、時代の空気と社会の動きを視聴者と共有し続けてきた存在を失った喪失感は、決して小さなものではありません。
◎ 老舗天ぷら店「天一」の天ぷら弁当──医院の机の上で味わう上質な昼食
自由が丘駅北口前の老舗てんぷら店「天一」です。店内で食べようとすれば2000円を超えますので、今回はテイクアウトの天丼です
② 一般患者さん向けの眼科の話題
◎ ハードコンタクトレンズ装用者に見られたレンズ装用時に少し痛みがあり小さくて円形、表層性の病変:コンタクトレンズ関連角膜上皮障害
職員には「レンズ装用時痛だから、レンズ関連で当たり前」と言われましたが、びまん性表層角膜炎でなく、「円形で表層性の病巣が多数散在」という形の物を私は初めて見ました。点眼治療とコンタクトレンズ休止で1週間後には症状も所見も消えました。
ハードコンタクトレンズ装用者に見られたレンズ装用時に少し痛みがあり小さくて円形、表層性の病変:コンタクトレンズ関連角膜上皮障害
◎ 加齢黄斑変性の治療指針の概要を素人向けに紹介します。
加齢黄斑変性も中高年の患者さんの網膜中心部に見られ易く、最初は像の歪みなどを訴える疾患です。その新しい治療指針が発表されているので、それを患者さん向けに優しく説明してみます。
◎ボールによる眼球打撲の診察 受傷直後の例
最近、野球の軟式球を目にぶつけた若者が来院しました。このような場合に考慮しなくてはならない病態には、結膜下出血、角膜びらん、前房出血(隅角乖離)、白内障、黄斑浮腫(ベルリンエデーマと呼称)、眼科吹き抜け骨折などなどがあり、後に緑内障を残すこともあるので、以後も慎重な対応が必要です。
◎ ミトコンドリアの病気は、なぜ「母から子へ」伝わるのか (レーベル病など)
ミトコンドリア遺伝子に原因があるレーベル病などは、男性に多く、かつ女性の保因者を介して家族内に発生するという特異的な遺伝様式を示します。さらに、ヘテロプラスミーと言って異常な遺伝子が全体の90%以上を占めないと発症しないという別の特性もあります。
③ 此処からは論文紹介など眼科のやや専門的、学術的な話題です
◎ 片側にだけ起こる乳頭周囲脈絡膜空洞症(PICC)は何を語るのか ― 近視眼における視神経乳頭深部構造の新しい理解 ― 論文紹介
乳頭周囲脈絡膜空洞症(Peripapillary Intrachoroidal Cavitation:PICC)は、視神経乳頭の周囲に、脈絡膜内の低反射領域としてOCTで観察される特徴的な所見です。眼底写真では黄橙色の病変として認識されることもあり、主に強度近視眼で報告されてきました。PICCは、緑内障に似た視野異常と関連することがあり、「緑内障による障害なのか、近視に伴う構造変化なのか」という鑑別を難しくする要因の一つです。
◎ 米国医学教育における神経多様性 ―「変わった人」を排除しない医師養成の意味―
優れた医学研究者や指導者には変わり者と思われるような人がしばしば見受けられるようです。主に臨床医を育てる医学部学生の選抜試験ですが、そのような特異的な性格の人を排除すると、医学研究の進歩への助けにはならないというお話です。
◎ 小児・思春期の近視進行をどう抑えるか ― オルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼を比較した最新研究の紹介 ―
近視が強くなると、将来、緑内障や網膜剥離、近視性黄斑症などの眼疾患のリスクが高まることが分かっています。そのため、単に眼鏡やコンタクトレンズで「見えるようにする」だけでなく、近視の進行そのものを抑える治療(近視制御)が重要になっています。最近このテーマでの研究が多数あります。
◎ 何百万人もの心の支えにAIが使われている時代 ― メンタルヘルス支援としてのAIチャットボットの光と影
心の支えにAIを活用している多くの市民がいます。しかし、AIは共感を与えて心の支えにはなりますが、病気の治療者ではありません。こうしたAI チャットボットの利点と問題点を論じた論文です。
◎ コロナ禍で増えた「自宅での転倒死」――高齢者に何が起きていたのか;論文紹介
自宅での転倒が老人の死因となることがコロナの時代に増えていたそうです。その原因や結果を調査した論文が出ていました。
◎ 「目は脳と全身の健康を映す窓 ― AI時代の眼科医療が切り開く未来 ―
リー博士の研究の中心にある概念は「オキュロミクス(Oculomics)」です。これは、眼を全身や脳の健康を映し出す“窓”として活用する考え方です。眼は発生学的に脳の一部であり、網膜は脳と同じ神経組織から成り立っています。そのため、網膜の神経や血管を詳しく観察することで、脳や全身の状態について多くの情報が得られる可能性があります。
④ 眼瞼痙攣、ビジュアルスノウなど神経眼科関連の話
◎ ドライアイやストレス、その他の目の病気が、原発性眼瞼痙攣の原因やきっかけになることはありますか?(ライム研究会での質問に回答)
1月12日のライム研究会(マイボーム性機能不全の研究会)での私の講演に対して寄せられた質問にお答えします。私はドライアイやストレスは原発性眼瞼痙攣の原因というより増悪因子としてとらえたいと思います。私はドライアイを伴う眼瞼痙攣をドライアイと診断してもそれは誤診ではないですが、根本の眼瞼痙攣に気が付くことは大切です。
ドライアイやストレス、その他の目の病気が、原発性眼瞼痙攣の原因やきっかけになることはありますか?(ライム研究会での質問に回答)
◎ ビジュアルスノウや眼瞼痙攣で見られる「羞明」にも関連する神経感作の話;末梢および中枢の痛み感作のメカニズム ― 眼の痛みは「目」だけの問題ではない ―
角膜痛は三叉神経を介する眼痛回路の問題で、炎症や損傷が続くと末梢・中枢感作が生じます。その結果、異常がなくても痛覚過敏やアロディニアが起こり、脳を含む神経ネットワーク全体の関与が重要と分かってきました。



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