緑内障

[No.118] 緑内障治療継続をうまく軌道に乗せるためのツールであるACT Packとは

清澤のコメント:本日はアクトパックという緑内障治療継続をうまく軌道に乗せるためのツールであるACT Packの見本でその説明を受けました。このパックは以前南砂町清澤眼科でも熱心な説明を受けて導入を考えたのですが、使用にかかる手間などを考慮して導入を見送った経緯がありました。新規開業したばかりの当医院ではまだ導入する時間的余地があるかもしれませんので、使用を検討します。この話を伺うと、緑内障ではその病名を本人に告知したのちも、一か月の間を開けずに数回診て、理想的な点眼に持ち込めているかどうかを確認した方がよさそうです。

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緑内障の治療継続、その先の未来のために

治療継続率は開始後3か月で約70%、12か月後には約60%に低下していた事が報告されており、早い段階での脱落が多い傾向だった。

・通院開始後5回までに中止していた患者さんが57%であり、早い段階での脱落防止が重要だと考えられる。

緑内障治療継続の為の患者さん用ツール“ACT Pack(アクトパック)”導入した眼科施設における、治療継続率の改善データが示された。

ACT Pack導入前において、初診から30日までは急激に、そしてその後も徐々に減少し、6か月後の治療継続率は54.1%であったが、導入後94.2%を維持継続できた

・患者さんのアンケートでは、「緑内障の理解が深まった」「眼圧変化を把握できる」「スケジュールが立てやすい」等、前向きなコメントが多かった。

・ACT Pack活用により、中途失明してしまう患者さんを一人でも減らし眼科治療に貢献したいというのが参天製薬よりの言葉。

・緑内障診断直後ではエイベリス(一般名:オミデネパグイソプロピル)を勧め、その眼圧下降効果が不足ならば、あるいは白内障術後になったらタプロス(またはキサラタン)へ変えてゆく。更に効果が弱いなら合剤のタプコム配合点眼液(タフルプロストとチモロールマレイン酸塩)(FP受容体作動薬+非選択性ベータ遮断薬でザラカムやミケルナモ同類)へと言う治療の組み立てを考えておられるように伺いました。

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