眼瞼痙攣

[No.2426] 米国で使用可能な各種ボツリヌス毒素には何があるか?

ボツリヌス菌は、アラン・B・スコット医学博士が斜視の治療に使い始めた1970年代までは、致死性の毒素として広くは無視されていました。現在、眼科医は、眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、片頭痛の治療に、ボトックスとして市販されているこの毒素を一般的に使用しています。日本ではそこまで厳密ではありませんが、米国ではこのような治療を提供する場合は、必ず概説されている手順を実行し、それらのサービスについて 米国眼科学会 コーディング ファクト シートを使用することが求められています。

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さて本日は、この中に記載されていた米国で使用できる4種のボツリヌス毒素について調べてみました。

米国で使用可能な次の各ボトックス(① J0585オナボツリヌス毒素A、1ユニット[100ユニットバイアル入り] • ②J0586アボボツリヌス毒素A、5単位[300単位バイアル入り] •③ J0587リマボツリヌス毒素B、100 ユニット[5,000 ユニットバイアル入り] • ④J0588インコボツリヌス毒素A、1ユニット[100ユニットバイアル入り] )について調べ、各薬剤の利点、特徴、使用目的疾患などを比較し説明してみます。

米国で使用可能なボトックス製剤にはいくつかの種類があります。それぞれのボトックスの特徴と使用目的を調べて以下に説明します。

  1. オナボツリヌス毒素A (J0585): (The formal name for Botox used in Japan is “ボトックス” (Bottockusu). It is commonly referred to as OnabotulinumtoxinA. The term “OnabotulinumtoxinA” corresponds to the specific type of botulinum toxin used in Botox treatments. So, in Japan, it’s OnabotulinumtoxinA that is commonly used for various medical and cosmetic purposes.
    • 利点:
      • しわ改善に効果的。おでこや眉間、目元、口元のしわを軽減できます。
      • 筋肉縮小にも使用され、口角を上げたり、エラを縮小したりするのに適しています。
      • 多汗症治療にも有効。
    • 特徴:
      • アラガン社製の「ボトックスビスタ」が代表的
      • FDA(アメリカ食品医薬品局)に承認されており、安全性が高い。
      • 効果は約39か月持続する。
    • 使用目的疾患:
      • しわ改善、筋肉縮小、多汗症治療。
  2. アボボツリヌス毒素A (J0586):
    • 利点:
      • 同様にしわ改善や筋肉縮小に効果的。
      • FDA承認。
    • 特徴:
      • アラガン社の「ボトックスビスタ」と同一成分
      • 高品質でありながら比較的リーズナブル。
    • 使用目的疾患:
      • しわ改善、筋肉縮小。
  3. リマボツリヌス毒素B (J0587):
    • 利点:
      • 特定のしわや筋肉縮小に使用。
      • 100ユニットバイアル入り。
    • 特徴:
      • リマボツリヌス毒素Bを含む。
      • 一部の患者に適している。
    • 使用目的疾患:
      • 特定のしわ改善、筋肉縮小。
  4. インコボツリヌス毒素A (J0588):
    • 利点:
      • しわ改善、筋肉縮小、多汗症治療に使用。
      • 100ユニットバイアル入り。
    • 特徴:
      • インコボツリヌス毒素Aを含む。
      • 効果は約39か月持続。
    • 使用目的疾患:
      • しわ改善、筋肉縮小、多汗症治療。

追記:日本で眼瞼痙攣や片側顔面痙攣治療に用いられているボツリヌス毒素製剤は?:(The formal name for Botox used in Japan is “ボトックス” (Bottockusu). It is commonly referred to as OnabotulinumtoxinA. The term “OnabotulinumtoxinA” corresponds to the specific type of botulinum toxin used in Botox treatments. So, in Japan, it’s OnabotulinumtoxinA that is commonly used for various medical and cosmetic purposes.

日本で眼瞼痙攣治療に用いられるボツリヌス毒素の正式名称は、A型ボツリヌス毒素(商品名:ボトックス)です。このボトックスは、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚、上・下肢の痙縮、小児脳性麻痺による尖足などの適応症に使用され、健康保険が適用されています12

1,ise.jrc.or.jp 2、tanemem.com 3、nichigan.or.jp 4、nichigan.or.jp

追記:

メイヨークリニックの記事によれば、ボツリヌス毒素は次の 2 つの形態で入手可能です。

  • タイプA。タイプAは主に顔のしわの治療に使用されます。タイプ A 製品には、オナボツリヌス毒素 A (Botox)、アボボツリヌス毒素 A (Dysport)、インコボツリヌス毒素 A (Xeomin)、ダキシボツリヌス毒素 A (Daxxify)、およびプラボツリヌス毒素 A (Jeuveau) が含まれます。
  • タイプ B。首のけいれんを治療する場合、タイプ B が最初に選択されることがよくあります。リマボツリヌス毒素B (Myobloc) として販売されています。
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