眼瞼痙攣

[No.2956] 片側顔面けいれん(HFS)は、片方の顔の筋肉が自分の意思とは関係なくけいれんする病気です

片側顔面けいれん(HFS)は、片方の顔の筋肉が自分の意思とは関係なくけいれんする病気です。このけいれんは、顔の筋肉を動かす「顔面神経」という神経が異常な信号を送ることによって引き起こされます。顔面神経の圧迫が主な原因で、特に動脈(血管)が神経に押し当てられることで起こることが多いです。この神経は脳から顔に向かう途中にあるため、血管が近くにあると圧迫されやすく、それがけいれんの引き金になるのです。

けいれんは片側の顔にだけ起こることがほとんどですが、まれに両側の顔に症状が出ることもあります。症状自体は命に関わるものではなく、身体的な問題を引き起こすことは少ないですが、顔が自分の意思で動かせなくなるため、他人の目を気にするようになったり、心理的なストレスを感じることがあります

片側顔面けいれんを引き起こすその他の原因として、顔面神経に関連するケガや病気(例:ベル麻痺の後遺症、良性腫瘍、血管の異常)などがあります。また、まれに耳の病気や先天性の脳の構造異常が原因となることもあります。

この病気は比較的まれで、特に女性に多く見られます。多くの人が40歳以上で発症し、症状は左側に出ることが多いと言われています。高血圧を持っている方にも、片側顔面けいれんが起こりやすいことが報告されています。

注:似た病気には攣縮が両眼に起きる眼瞼痙攣、瞼がピクピクするがウインクをするには至らず自然緩解の多い眼瞼ミオキミアなどもあります。

片側顔面痙攣の治療/管理(最新記事の抜粋)

 

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