清澤のコメント:眼瞼痙攣に伴う羞明についての研究です。メラノプシンは、特発性の孤立性眼瞼けいれんにおける羞明の病態生理に関与している可能性があるという事が前提として述べられており、瞬目頻度で羞明を評価しています。羞明の減弱をメラノプシン含有網膜神経節細胞と関連付けています。末尾サマリーではFL41よりも480と590mmカットの方が有効かもしれないとしていますが、遮光濃度にもよりそうです。
最終著者はマーク・ハレット先生です。
図.4つの異なるレンズの透過率と波長の関係。480 nm:480nmコーティングレンズ; 590 nm:590nmコーティングレンズ; FL-41:FL-41レンズ; グレー:ニュートラルグレー色のレンズ。
特発性孤立性眼瞼けいれん患者のまばたきに対する光の影響(Wu, Yiwen & Cho, Hyun & Panyakaew, Pattamon & Savant Sankhla, Charulata & Wu, Tianxia & Dang, Nguyet & Hallett, Mark. (2019). Effect of light on blinking in patients with idiopathic isolated blepharospasm. Parkinsonism & Related Disorders. 67. 10.1016/j.parkreldis.2019.09.010. )
抄録と図
本文末尾のサマリー;要約すると、我々の調査結果は、眼瞼けいれん患者のBRが光に対してより敏感であることを示しています。通常の研究参加者よりも、480nmと590nmの両方の波長が重要な役割を果たしているようです。 私たちの研究は、480nmおよび590nmでコーティングされたレンズは、眼瞼けいれん患者のけいれんおよび羞明の治療に治療の可能性があり、FL-41よりも優れている可能性があることを示唆しています。 残念ながら、以前の文献または私たち自身の研究のいずれにおいても、光まばたき反射と羞明との間に相関関係があるという良い証拠はありません。 将来の羞明の評価には、より客観的な対策が必要です。 さらに、このようなレンズが、読書や運転などの日常生活動作における眼瞼けいれん患者の羞明を軽減できるかどうかを評価するには、さらなる研究が必要です。
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