白内障

[No.3034] キープティア(KeepTear)について 〜ドライアイと眼瞼痙攣に有効な治療法〜

キープティア(KeepTear)について 〜ドライアイと眼瞼痙攣に有効な治療法〜

キープティアは液体コラーゲンプラグで、従来のシリコンゴム製のプラグに代わる新しい涙点プラグとして注目されています。このプラグはドライアイ治療のために使用され、特に眼瞼痙攣の治療においても効果的と考えられています。眼瞼痙攣はドライアイの増悪によって症状が悪化する場合があるため、キープティアを併用することで症状の緩和が期待できると感じています。

キープティアの利点

  1. ドライアイの緩和効果
    キープティアは涙の排出を適度に抑えることで涙液を保持し、ドライアイ症状の緩和に役立ちます。眼瞼痙攣の悪化を防ぎ、症状が安定しやすくなることが期待されます。

  2. 柔軟な適応
    液体コラーゲンが涙点に注入されることで、挿入時の異物感が少なく、シリコンプラグよりも快適な装着感が得やすいです。また、シリコンや一時的な溶解性プラグと比較して、眼表面への影響が少ないのも特長です。

  3. 自然な分解
    一定期間で分解・吸収されるため、長期的な効果が期待できると同時に、必要に応じて自然に排出される安全性が高い治療法です。

挿入方法と費用

  • 挿入方法
    キープティアは局所麻酔の点眼後に上・下の涙小点に注入します。手技は簡便で、診察室で短時間で実施でき、患者の負担も少ない治療法です。

  • 費用
    キープティアの費用は、医院によって異なり、保険適用の場合もあります。通常の涙点プラグに比べて液体プラグは吸収されるため、ランニングコストはやや高くなる傾向があります。

キープティアの弱点

  1. 持続期間
    効果の持続期間は個人差があり、3~6か月ほどです。効果が徐々に低下する可能性があるため、再注入が必要になる場合があります。

  2. アレルギー反応の可能性
    まれに注入後に炎症やアレルギー反応が発生することがあるため、患者の皮膚反応に配慮しながら使用する必要があります。

  3. 一時的な涙液過多感
    注入後初期には涙液過多感が一時的に生じる場合があり、患者の適応を見極めながら使用することが望ましいです。

キープティアは眼瞼痙攣の患者において、ドライアイの悪化を防ぎ眼瞼痙攣に伴う開瞼維持の症状の緩和を期待できる有力な選択肢です。使用に際しては、費用や副反応について十分に説明することが重要です。

以下の動画は製造会社の作ったビデオです。

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