白内障

[No.3294] 桜餅と道明寺餅の違いとは?

春が近づいてきて、自由が丘駅内の東急売店に桜餅が登場しました。桜餅と道明寺餅が2個づつ入っていました。両者の違いを説明してみましょう。桜餅は関東、道明寺餅は関西の物のようです。

桜餅(長命寺)

  • 主に関東地方で一般的
  • 特徴
    • 小麦粉や白玉粉を水で溶いて薄く焼いた生地で、こしあんを包む
    • 形はクレープのように平たく巻かれた形
    • 発祥:東京都墨田区の「長命寺」が由来
    • 食感:もちもちというよりはしっとりとした食感
    • 桜の葉:塩漬けした桜の葉で包み、香りを楽しむ

道明寺餅

  • 主に関西地方で一般的
  • 特徴
    • 道明寺粉(もち米を蒸して乾燥させ粗く砕いたもの)を使った餅生地で、粒あんを包む
    • 形は丸みを帯びたお饅頭のような形
    • 発祥:大阪の道明寺(藤井寺市)が由来
    • 食感:もち米の粒が少し残っており、つぶつぶした食感
    • 桜の葉:同じく塩漬けした桜の葉で包まれるが、葉の香りがより染み込みやすい

共通点と違い

桜餅(長命寺) 道明寺餅
地域 関東 関西
生地 薄焼き生地(小麦粉) もち米(道明寺粉)
こしあんが一般的 粒あんが多い
平たく巻く ふっくら丸い
食感 しっとり つぶつぶもちもち
桜の葉 塩漬け 塩漬け

どちらも春の風物詩として親しまれていますが、関東と関西で好まれるスタイルが異なるため、食べ比べると面白いかもしれません。

季節は?:

桜餅道明寺餅の季節は、一般的には春(2月~4月頃)とされています。特に3月のひな祭り(桃の節句)や4月の桜の開花時期には、多くの和菓子店やスーパーで販売されます。

桜餅(長命寺系)の季節

  • 主に関東地方で見られる「長命寺桜餅」は、小麦粉などの生地を焼いて餡を包み、桜の葉で巻いたものです。
  • 早いところでは2月頃から販売され、3月~4月が最盛期になります。

道明寺餅(関西風桜餅)の季節

  • 関西地方で一般的な「道明寺桜餅」は、道明寺粉(蒸したもち米を乾燥・粗挽きしたもの)を使ったもちもちした食感が特徴。
  • こちらも2月頃から店頭に並び、3月~4月にかけてよく食べられます。

通年販売もある

最近では、多くの和菓子店で季節を問わず販売されていますが、やはり桜の季節(春先)に食べるのが風情があります。

また、地方やお店によっては秋冬にも販売されることがあり、特に和菓子専門店では1年中楽しめることもあります。

その桜の葉はいつ収穫されるのでしょうか?

桜餅に使われる桜の葉(塩漬けにされる葉)は、5月から6月頃に収穫されるのが一般的です。

収穫時期の理由:

  1. 新緑の季節
    • 桜の葉は春に芽吹き、新葉が柔らかい5月から6月にかけて最も適しています
  2. 香りと柔らかさ
    • 成長しすぎると葉が硬くなるため、桜餅用にはまだ柔らかい若葉が収穫されます。
  3. 塩漬け加工のため
    • 収穫された葉は塩漬けにされて発酵し、桜餅特有の香りを引き出します。これには適度な水分を含む若葉が最適です。

主な産地:

  • 静岡県(伊豆半島)
  • 神奈川県(松田町)

    などが有名で、「オオシマザクラ」の葉が主に使われます。

収穫後は塩漬けにされ、数ヶ月熟成させた後、桜餅用として出荷されます。

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