初めに;母の日に思うこと
母の日を迎えるにあたり、この連休で故郷に住む母を訪ねる里帰りをしています。その際、母から言われたことで、深く考えさせられる出来事がありました。
母は歳を重ねるにつれて耳が遠くなっています。その母が私に伝えてくれたのは、耳が遠い高齢の患者さんが来院する際、どんなに聞こえにくくても、患者さん自身にむけて直接説明することの大切さでした。
例えば、白内障の手術が必要で、そのための紹介を考える場合があります。この際、話す側としては、患者さんと同伴してきており、紹介先の病院へも付き添うことになるであろう娘さんやご家族に説明をした方が効率的だと思うかもしれません。しかし、患者さん自身は、自分の体のことについて、あくまで自分に向けて説明を受けたいのだそうです。
母の言葉に耳を傾け、患者さんの気持ちに寄り添うという診療の在り方について改めて考えさせられました。患者さんにしっかり向き合い、本人に向けて説明することを心に留めて、これからの診療にあたりたいと思いました。
さて、母の日の始まりは、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が、亡き母を偲んで追悼式を行ったことに由来します。1908年、彼女は母の功績を讃えるため、教会で白いカーネーションを配ったことがきっかけとなり、この日が「母の日」として広まりました。そして1914年、アメリカでは5月の第2日曜日を公式に「母の日」と定めるようになりました。この文化はやがて世界中に広がり、日本では昭和初期に普及しました。現在では、お母さんに感謝を示す日として広く親しまれています。
さて、「母の日」と目の健康について考える際、一つ心に残るエピソードがあります。ある日、忙しい毎日を送るお母さんが、目の疲れを抱えて来院されたことがありました。彼女は仕事と家庭の両立に追われ、自分の健康を後回しにしていました。しかし、目のケアを怠ることで、その影響は仕事や日常生活にまで及ぶことがあります。特に、白内障や緑内障といった疾患は眼の検診を通じて早期に発見されることが多いです。当医院では、適切なメガネの処方や生活習慣の改善をアドバイスすることで、患者様が目の健康を取り戻せるようお手伝いしています。
目は「心の窓」とも呼ばれ、私たちの日々の生活を支える大切な存在です。現代では、スマートフォンやパソコンの使用時間が増加していることから、目にかかる負担も大きくなっています。定期的な眼科検診や正しい生活習慣、適度な休息を心がけることで、視力を守ることが可能です。
当医院では、母の日を記念して、感謝の気持ちを伝える無料のはがきと色鉛筆をご用意しております。お子様だけでなく、ご自身のお母様の住所を記載し、裏面に短いメッセージをご記入の上、院内に設置された投函箱にお入れください。これらのはがきは5月11日(第2日曜日)までに郵送されるよう対応いたします。
このブログを通じて、一人でも多くの方が目の健康に関心を持ち、大切な人と健やかな日々を過ごせることを願っています。
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